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母が突然、「栗のパウンドケーキを作って」と言ってきた

私は今、実家を離れて暮らしている。
法事と友人の結婚式の参列を理由に、
帰省してきた。

帰ってきた日、母がこう言った。
「栗のパウンドケーキを作ってほしいねん」

なんで?

脈絡もなく栗のパウンドケーキが登場した。



私の実家は、母の実家でもある。
今、母は祖母と2人暮らしだ。

母は三姉妹で長女である私の叔母は、
近所に住んでいる。

毎日2人の晩御飯では会話も弾まない。

よって、祖母(母と叔母からしたら母親)の
ぼけ防止のために、
叔母の家族は毎日ご飯を食べに来ている。


私がまだ帰ってきていない時の話。

甘栗むいちゃいました的なやつを
貰ってきたらしい。

食後いつものコーヒータイムのお供に
むき栗が選ばれた。

袋を開け、口にした瞬間、
オブラートに包まず言うと、
美味しくなかったらしい。

開けた一袋は食べ切った。が、
もう一袋ある。

ここで私が帰ってきて、
はじめに戻る。


私が子供の頃、
母は週末によくパウンドケーキを作ってくれた。

母が作るパウンドケーキが好きだった。
作っているところを横で見ていたから、
要領はよくわかっている。

上手に焼けた。
栗も美味しくないと思われながら、
食べられるよりも幸せだろう。と
栗の気持ちになって家族で食べた。



毎日のこのコーヒータイム。
大好きな時間だ。

ご近所さん付き合いで
お茶菓子がもらえたり、
母が百貨店で働いているから何か買ってきたり。
常に家には甘いものがある。

この帰省もあと1週間。
帰ったらダイエットしなきゃな。と
パウンドケーキを2切れ目食べながら、
考えていた。

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