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七夕の願い事

「ストレスがなくなりますように」
って願い事した。

小学生に七夕のお願い何したのって聞いたら一人の子がこうやって答えた。

私は、なんて返せばいいかわからなくてつい止まってしまった。

学校がなくなったり、土曜日に、授業が増えたり、給食は一人で黙って食べなきゃいけなかったり、環境の変化が大きすぎる今の現状、

「学校に行きたくない」

ではなく、

「学校に行けなかった」

子どもたちが増えてきてるような気がする。この2文って同じように聞こえるけど、全く別の意味を持っていると思う。
行かなきゃいけないのはわかっている。親からの期待が大きい。別に行きたくない理由ははっきりと言葉にできない、から行きたくないわけではないけど、なぜか「行けない」。

言葉にならない気持ちを一生懸命言葉にしようとして出たのが「行けない」だと思う。

でもその「行けない」子どもたちにほか選択肢は用意されていないのが日本の教育の現状。

(「行きたくない」と言える子どもの意見ももちろん大事だし、自分の気持ちが行きたくないってわかって、主張できてる子どもたちはすごいし、その意見は尊重されるべきだと思う)

大人になれば最悪「やめる」という選択肢がある。そして何より「転職」という選択がある。
今や新入社員の3人に1人は転職するような時代で、転職すら前向きな言葉に変わりつつある。だからこそ、そのニーズに応えるかのように、新しい会社もどんどん増える。

だけど学校は減っていく一方であり、ましてや「やめる」選択肢なんて子どもたちには与えられていない。

私はブラジル生活を通して、義務教育言えども、十分な教育を受けることができず、「学びたくても学べない」高校や大学に「行きたくても行けない」子どもたちがいることを間近でみてきた。

だからこそ、これほど「質の高い」教育が権利として与えられている日本は素晴らしいと思う。
だけど、その「質の高い」教育がすべての子どもたちを幸せにするとは限らない。

学校に「行けない」こどもたち「行きたくない」子どもたちに大人のように選択肢を与える必要があるととてもとても思う。

だからこそ、オルタナティブな教育がもっと日本に受け入れられて、私立も無償になるような社会になればいいなと考える。

経済面も関係なしに、子どもが自由に学校を選択できる世の中で、3人に1人が「転校」を選べる世の中に変われば、日本の教育もまた少し変わっていくのかなと短冊の願い事から感じた七夕の日でした。

(まあ、3人に1人が転校しちゃったら、義務教育で学ぶべきところを網羅できない子どもたちが増えるとか、何だとかかんだとかきっと問題はたくさんあるだけろうけど、言いたいことは、もっと選択肢を学校教育に増やして行ければいいなということです。)

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