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「義を見てせざるは勇無きなり」湯淺焼、湯淺正仁さん

今日は令和に誕生した、新しい天火焼きの主食、「湯浅焼」の製造販売を企画中の湯淺正仁さんにお話しをお伺いいたしました。

【プロフィール】
出身地:大阪羽曳野市
活動地域:大阪府
現在の職業及び活動:湯浅焼の製造、販売
経歴:
・想利社代表 
    製造業・食品・加工食品・製造販売 商品:湯浅焼
・日本分析化学専門学校 資源分析化学科 2007年卒業
    化学分野の基礎知識+分析手法 (無機・有機・機器その他)
・三重大学 工学部中退 その他の専攻: 電気電子工学科·2000年〜2004年
  家庭の事情で、休学・中退。
・藤井寺高等学校
    ボランティア部所属。 阪神淡路大震災ケア団体に参加。 地元ボランティ      ア・交流活動。
座右の銘:義を見てせざるは勇無きなり

「道理を通して無理を潰す」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

湯淺正仁さん(以下、湯淺 敬称略):末広がりに、より多くの方が幸せになることです。
湯浅焼を通じていろんな人と話せ協力し合えます。私は今の湯浅焼の前にコーチングの勉強もしており人の心やコミュニケーション、理系、歴史も少しは分かりますので、そういうことを活かしたコミュニケーションを通して、様々な良い影響が広がった結果、より多くの方がより幸せになっていけばと思っています。
そして人付き合いが大きな規模になればビジネスになります。お金は結果論だと考えています。「無理を通せば道理が引っ込む」という言葉があるように、お金が最初にきてしまうと、無理が生じてしまうと思います。あくまで全体的な割合の話ですが、今はその状態を助長、放置している個人、企業、その他の団体組織が多いのではないでしょうか。
記者:昔とは違い、逆を行っている時代になってしまっているのでしょうかね。
湯淺:そうですね。私はいつも「道理を通して無理を潰す」と言っています。ネーミングセンスに自信がありませんが(笑)よく言えばシンプルイズベスト。湯浅焼も湯浅さんがつくったからです(笑)コロナにより、輸出入にさえ影響が多少なりとも出ると考えられる現在、食料自給率の重要性は上がっており、湯淺焼という、原材料を全て日本で揃えられる加工食品の必要性が、はからずも浮き彫りになってしまいました。古来から衣食住あってこその文明と言えるため、このように道理を大切するという考え方を軽視してしまった場合、学歴・収入等に関係無く、周囲の方から疎まれて、非常に生きづらくなるのではないかと考えています。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

湯淺:湯浅焼の事業において新たな組織図を検討しています。
あくまで試案ですが、現代の組織と歴史の営みも加味してつくりました。
特徴はCEO(経営部) のところに全体的な計画、人事賞罰、情報に加えて起業課視野拡張考察課汚名返上支援課制度改善課というものをつくりました。この4つは他のところに無いと思います。
人事評価の基準において実務能力は後でいくらでも学んでもらえるので、最低限でいいと思っています。将来性の判断は理念との共感度合いだと思っていて、それをどのように判断するのかというと、昇進については個人事業主等の創業に関する経験が無くては管理職の一切につかせないという制度にしようかと考えています。今の学校教育と会社での従業員の経験だけでは、様々な判断をする為の教養に必要な、光と闇の側面のうち、光しか知らない為に、適切な判断が難しいと考えています。世の中には個人事業主として夢破れた人がたくさんいます。そういった方は光だけでなく、闇も知っているので、個人事業主として経験を積んできているのか、積んでいないのかが大きな分かれ道だと思っています。例えば子供が結婚して、いきなり親にはなれないようなものです。
昔の偉人は、農家、そして武士等の封建的性格の中にある、創業や個人事業主の側面を活用して、国家に利益をもたらしてきた歴史もあります。
起業課は、通常業務を外れて、創業のことに専念して実践・経験してもらいたいです。
視野拡張考察課は、人間一人の視野などたかが知れています。いろいろ見てきて、いろんなところでいろんな情報を取ってくる課です。
汚名返上支援課は、今は一時的に汚名を被ったら、元以上の名誉を得る為に協力しあいましょうという制度です。人間は誰でも弱いところがあるので、やったことは仕方がないです。例えば意図せずになってしまったことによって後がないとしたら、裏切りとかが生まれやすいです。許すことが必要だと感じています。今はそういう機会も制度も少ないです。何か失敗したら、退職させられてそのまま落ちぶれていくだけではもったいないし、人道にも沿わないように感じてます。
制度改善課は、常に制度にある改善したほうが良い点を探し、提案実施に動く部署です。

「当たり前のことを当たり前に」

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?

湯淺:当たり前のことを当たり前にという方針で、疲れないようにします。
極端な例ですが1日24時間働くなどは続かないのではないでしょうか。疲れると余裕がなくなり、家族や人間関係に辛く当たるようになったりと、いろんな所に不幸が広がって行きます。だから、ゆるくても問題が生じない体制をつくる方針です。ゆるくといっても無責任という意味ではありません。
例えば仕事中休むことは駄目だという風潮がありますが、ずっとピシっとしてもいいアイディアは生まれません。
人間がよく考えられるのは、食事や風呂、トイレの中だったりする言われているように、業務時間中であっても、リラックスと緊張を半分半分くらいにしていければと思っています。
またラフな格好、リラックスした格好を確保したり、一分間柔軟体操をして血の巡りをよくして、寝るとかなり疲れがとれるなど、当たり前の工夫をしています。
そういったことで逆に業務の効率化を図れると思っています。

「あきらめない」

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこに、どのような発見や出会いがあったのですか?

湯淺:私の人生は様々な理不尽があり、同時に勇気に繋がった出来事から、あきらめたくないという想いを持つようになりました。
三河武士が敵に背中を見せて死ななかったように、どんな理由があっても前のめりで倒れるような姿勢です。
そういった姿勢であきらめないから可能性が見えて、主体性が生まれて、それが発展して、夢が叶うと思っています。
また、歴史上の賢者が言っているように、乗り越えれば自分が大切にしているものが手に入るし、乗り越えなければ自分の命よりも大切なものを失います。

Q.その発見や出会いの背景に、何があったのですか?


湯淺:私は長期間のうつ病経験者ですが、3つのうち2つの会社から理不尽なことを言われたり、待遇を受けたのがうつ病になるきっかけでした。その会社を成り立たせている社会全体の風潮が人間よりお金を優先している流れにどんどん加速していっています。特に大阪にそれを感じました。人を大切にしないのであれば未来がありません。
そこで治安に目が行きました。大阪の犯罪率は全国でも高いのですが、悪い治安のなかで育ってきた子供は、余裕がありません。余裕があるところで育った人は人の応援をしたり、協力したりできますが、余裕がなければ奪うことしかできなくなる傾向が圧倒的に高いです。そういった人と人をつなぐ基盤の圧倒的な弱体化に絶望しました。

逆にうつ病の時に助けてくれたのは家族でした。
人として、大切なものを貫けば家族や親戚は当然助けてくれますし、義理人情があれば、家族でなくても助けてくれるでしょう。社会制度は、義理人情が土台にあってこそ成立するものだと考えています。今の社会にそれが少ないのであれば、自らそういうことを大切にしている人を探して、協力していきたいと思いました。
それは本来、日本がもっとも大切にしていたものではないでしょうか。そうだとしたら、今の日本の社会風潮では世界大戦で命を落とした人が浮かばれません。先人たちが自分の命を投げ打ってでも守りたかったものを私なりに引き継いでいけたらと思っています。
ただ精神論ではなく想いと利益を両方、同時に満たす意味と自戒を込め、「想利社」と名付けました。

Q.読者へ一言
曖昧に終始しない、理由と根拠を用意することを心がけるといいかもしれません。何かのスローガンや モットーに同調する場合、曖昧な上に根拠や理由がないと、何かがあった時にスローガンを掲げた人のせいにしてしまいます。私は曖昧なまま、人のせいにして生きることは恥ずかしいことだと思っています。
そして、人間が決めたことを人間以外に適応することは出来ません。人間の決め事は物理法則等の、人間の外にある物事には関係ないのです。そのあたりの範囲を間違えないようにすることは大切だと思います。

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湯淺さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

FB:https://www.facebook.com/murasakinomizore

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した川名です。
湯淺さんの人を大切にされる姿勢・態度が一言一言にしみ込んでいるように感じました。辛い経験を乗り越えられたこその想いや理性は宝物のように思いました。ますますのご活躍を応援しております。

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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています
https://note.com/19960301/m/m891c62a08b36


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