【詩】焼失
先ず風が止んだ
追い風と向かい風の
区別も無効化された
僕は原っぱに立って
空を睨んでいた
黒い雨が降っていた
何処かで灰が
巻き上がっていた
星が焼かれていた
直上の雲間から炎が
撒き散らされていた
衛星が苦悶していた
原っぱの中でなら
僕は何処へでも
行ける保証があった
僕は原っぱから
出たいと望んでいた
空が黒を垂れ流し
追い風も向かい風も
区別が無くなって
原っぱに一人
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
先ず風が止んだ
追い風と向かい風の
区別も無効化された
僕は原っぱに立って
空を睨んでいた
黒い雨が降っていた
何処かで灰が
巻き上がっていた
星が焼かれていた
直上の雲間から炎が
撒き散らされていた
衛星が苦悶していた
原っぱの中でなら
僕は何処へでも
行ける保証があった
僕は原っぱから
出たいと望んでいた
空が黒を垂れ流し
追い風も向かい風も
区別が無くなって
原っぱに一人
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?