詩:『1on1』
『1on1』
車の走行音が絶えない
国道の側にあるバスケ広場
1on1をやっている青年二人
それを寝転んで見守りながら
弛れた感じで戯れている
数人の女子中学生
彼女らがいずれ大人になり
この埃っぽい広場をいつか
思い出すならわたしにだって
そういう記憶はある
今まで捨ててきたもの
そのすべてを肯定すること
それが実際に可能なこと
最近わたしはそういう風に
考えるようになった
あの日々の仲間たちと
ウォームアップしていた
陸上競技場のサブトラック
それを寝転んで見守るような
少女たちがボールを見守るような
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?