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【詩】虹彩は無限


君の眼を一瞬でも
近くに覗き込めたら
其れは世界の願い

其処は深い深い透明の
太陽光のゆらぎより透明の
秘められた有限の水源

無限なものは君のたしなむ紅茶



君の虹彩を一ページでも
隣合わせに解読出来たら
其れは宇宙の想い

此処に透き通る深淵の
午前0時の夏の始まりの
閉じ込められた有限の知覚

無限なものは君の知る書物



君の瞳孔を1mmでも
正確さを以て描写出来たら
其れは時空の期待

彼処に輝く海月の透刻の
反射角が滲んでいる融黒の
研ぎ澄まされた有限の潮汐

無限なものは君の開く航路

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