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詩と短歌の本『夕陽のかたち』サンプル

2023年11月11日(土)に開催される文学フリマ東京37で販売する『夕陽のかたち』のサンプルです。出来れば以降に開催されるどこかの文フリでも販売したいなと思っています。

<2024年1月8日追記>
2024年1月20日(土)に開催される
ふらっとぺらっとpage3参加します!委託販売です。

8編収録されている詩より1編、31首収録されている短歌より6首を、ここに掲載します。

文学フリマ東京37の詳細については公式サイトを、この『夕陽のかたち』を販売するブース「カルトン」についてはこちらのページを、ご参照ください。


詩と短歌の本『夕陽のかたち』概要

『夕陽のかたち』表紙

作品名:夕陽のかたち(ゆうひのかたち)
著者 :峯本つづき(みねもとつづき)
    石丸明(いしまるあきら)
判型 :B6
頁数 :28頁
価格 :300円


収録作品より


詩「ふわり、風」峯本つづき

ふわり、風

あなたの中に
わたしがどれだけ残っているか
風に舞う花びらの中
ひとりあなたを想う
通り過ぎるもののはかなさと
見えないものへの不確かさを
そっと握りしめて
風のように
何も残さないままで


短歌連作「行く秋はもう」石丸明

行く秋はもう

君の目が不穏に揺れる予告編キンモクセイは疑惑の香り

紅葉を見上げながらも幾日か後に落ち葉となるのを想う

好きだよと言えば言うだけ遠のいた風が吹いても揺れぬモビール

続かない会話を無理に引き伸ばし安納芋の甘さで埋める

満月に嘘っぽいなと絡むほど何かが欠けてしまった僕ら

ミルフィーユ崩す音だけ重なって行く秋はもう掴めなかった

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