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文学フリマ東京37 後記


北風に背を向けて縮こまるような年末になりましたが
あなたはいかがお過ごしでしょうか

こんばんは、芥川独りです。

もうずいぶんと前の話になってしまいました
今更ですが、文学フリマ東京のことについて振り返りたいと思います




2023年11月11日、東京流通センターにて文学フリマ東京37が開催されました
私芥川独りは、今回短歌集「ひと、ひとり。」を作成し文フリ東京37にて出店・販売いたしました

拙作ながらも、なんとか形にして残すことが出来ました
ひとえにフォロワーさんのお陰です

応援してくださった皆様、来てくださった皆様、短歌集をご購入してくださった皆様
本当にありがとうございます



出店に関する後記を、少しだけ
はじまりは2023年6月のある日まで遡ります
私はものを書くことを何か形に残したいと思い立ちました

私生活では写真や絵など専らビジュアルアートを好き好んで作っているものですから
前々よりデザフェスの方に出られるかなとは思っていました

しかし、デザフェスのクオリティはあまりにも高すぎました
かなりルッキズムな空間でもあるので、私程度の素人がそのまま出てもきっと楽しんでは頂けないと感じ
出店するには敷居が高いのではと決めあぐねておりました

そのとき、ふと思い出したのが文学フリマです




文学フリマは、より広く多くの人に〈文学〉の場を提供するというのがコンセプトになっているため
自分が文学だと思えるものならプロアマ問わず様々な作品を出せるが特徴です

敷居の低さ、そしてこんな自分でも即売会に出店してみたいという好奇心から
文学フリマ東京に出店することを決めました


文学フリマはもとより、コミケやコミティアなどの冊子を販売する即売会には一度も参加したことがなく全てが初めての経験でしたので
一度出店経験のある仲の良い友人を師に呼び、参加をすることにしました


…特に彼から何かを教えて貰うことなく終えたんですけどね
後書きにはなりますが、一人で勝手に提案しては受け入れてくれた感じで制作をしていました
自力で何かを作りたがる私のエゴでもあります
それでも製作に付き合っていただき、彼は大方の売り子を担当してくれたので頭は上がりません
本当に助かりました

それから、個人的に交流のあったフォロワーさん私が尊敬する先輩を誘いました
お二人にも、お忙しい中無理にお願いする形になってしまいましたが、それでも素敵な短歌を作ってくださいました

すみれこさんには、私の扉絵にとある花を添えて描いていただきました
その花言葉にあわせて、私の短歌にはどこか見捨てられた”独り”の様子を描いたつもりです

皆さん、4人の短歌は読んでくださいましたか
それぞれの孤独の色が出た素敵な作品が詰まってますので、是非読んでくださったら嬉しいです




当日は朝10時から設営をしておりました

事前にラフでブースの構想を練りながら……

程々にイメージ通りの設営が出来ました


12時、開場。

初出店でこんな名もない素人が作ったものが売れるのか分からず、甚だ不安ではありましたが
お客様を迎え入れる覚悟をします


いの一番に来て下さったお客様は長年付き合いのあるフォロワーさんでした
サプライズで来てくださって、わざわざ並んでまで足を運んで下さったことに驚きながらもお礼をお伝えしました
嬉しい!


それから先も、ひたすらに販売を続けます
文フリにはこんなにも多くの人が来るのかと唖然としました
来る人来る人が文字や本に興味があるのが嬉しいながらもどこか可笑しくて
なんだか不思議だなぁと思いながら本をお渡ししていました

販売を続けている間、いろいろなお声をいただきました
「この扉の短歌に惹かれました」
「この表紙が強く印象に残ったので戻ってきました」
「お名前が素敵だと思って買いに来ました」

私にとってはかなり思いがけない言葉でした
なにって、私は自身の作品に微塵も自信がないからです
今回は私の好きな作者が他3名も参加してくださってるので、そこの部分は強い自信を持って販売してましたが
相対して、自分が作った部分には本当に自信がないんです

くだらない茶番だと、鼻で笑われて終わりかと思っていました
帰宅してから自分の短歌を読んで、安直すぎて泣きました
それぐらい、自信がなかったです
作品が自分の手の内にある間は可愛がることが出来るけれど
いざ作品が自らの手を離れて世に出てしまうと、途端に自分のくだらなさに気付いてしまいます

愚かですね


なので、ご来店頂いた皆様からの温かい言葉はとても沁みました
こんなくだらない私の作品に少しでも良いところを見出して下さって、ありがとうございます
まだまだ改善点は沢山ありますし、これからもより良いものを作っていきたいと思うので、どうか見離さずにいてください

我儘ですが、もっと頑張りますので
どうか




15時半、完売。

拙作ではありますが、おかげさまで用意した全ての部数が完売となりました
17時まで売り続けるつもりでしたので、想定よりもはるかに早く終売してしまって申し訳なかったです
その後に来て下さった方にはお渡しが出来ず、本当にごめんなさい
また、私が不在の時にご来店いただいた方にもお礼が言えず申し訳ありませんでした


帰り際は「誰か私の本を読んでくれているのだろうか」とホクホクしながら帰宅しました

実際、当日夜より戦利品ツイートやnoteでの感想を度々見かけ、とても嬉しい気持ちになりました
いいですね、即売会。


初めての文学フリマ、たくさんの方にご来店いただけました
改めて、本当にありがとうございました
次はもっとお返し出来るようにしっかりと準備をします


今年も1年が終わってしまいます
また一年、より成長した姿をあなたに見せられるように精進します
温かい目で見守っていて下さい



次回は文学フリマ東京38に出店します
2024/5/19、同じく東京流通センターにて短歌集第二弾を販売する予定です
また、今回販売した処女作「ひと、ひとり。」も再販しようと思っています

今回の短歌集をまだお手に取っていただけてない方、第二弾気になるよって方は
是非5/19空けておいてくださいね、約束。
自分で言うのもなんですが…次回作にご期待ください


それでは、よいお年を。




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