ネガティブ思考のすすめ


ネガティブ思考を極める事がポジティブ思考へたどり着く方法である。


そもそも世に言うポジティブとネガティブという言葉の認識に少し違和感を覚える。

一般に、ポジティブ思考の対に位置する言葉がネガティブ思考であると認識している人が多い様だが、私はそうは考えない。

その為ポジティブ、ネガティブどちらが良いとか悪いとかもない。

ポジティブに考える為にネガティブが存在すると考えている。



ネガティブ・ポジティブの整理


ネガティブ・・・否定的、消極的

ポジティブ・・・肯定的、積極的、楽観的

辞書で調べるとこのように出る。

前提の確認だが、私はポジティブでいたい。

ポジティブな人には二通りいる。

・無謀な人、根拠のないポジティブ思考をしている人

・あらゆるネガティブを潰すという作業、準備をした人

前者の場合、シンプルにあまり頭が・・・な人。もしくは強がり、虚勢を張っている人であると予想できる。少なくとも私は自分の身を任せたり、ついていくことはできない。どうぞご自由に。という状態である。

後者こそ最高の状態であると考える。その為にはネガティブを極める必要がある。言い換えるなら、準備を極めるといった具合か。

ポジティブに考えることができる理由が大切であり、その事により上っ面だけではなく、心から積極的、楽観的に考えることができる。

ポジティブ思考を実現できるのだ。



ネガティブを極める


例えば受験勉強の話。

受験には「合格」「不合格」という2つ結果が想定できる。

不合格という結果になったときに”滑り止め”というものを一般に準備するだろう。

滑り止めの学校を準備する事をネガティブな考え方と捉える人がどのくらいいるだろう。当たり前の通説である為、おおよそ少ない気がしている。

しかし、私の考えではこのことをネガティブという。あらゆるリスクとなる状況を想定し、準備をすることに変わりはない。

野球で置き換えるなら、試合でポジティブ思考を実現する為に、練習ではとにかくネガティブに。


「ピンチはチャンス」という、前向きに開き直る為の言葉があるが

「チャンスはピンチ」であるということを理解できた人が

真に「ピンチはチャンス」であると、前向きになることができるのだ。



良くないのは中途半端なネガティブ


ネガティブにも種類がある

・懸念要素を考えているだけの状態

・懸念要素を考え、対処をできる方法を探している状態

前者を中途半端なネガティブと呼ぼう。

おそらくネガティブ思考をすると、問題解決能力の低さが影響し、立ち止まり行動できなくなる人が多い。

その為、世にネガティブ思考=良くないこと。のイメージが定着しているのだろう。

後者のようにネガティブ要素を洗い出し、想定されるネガティブ要素を対処していく。これが最高の準備をするということ。

全ての事象は想定の範囲内になる。懸念する要素が発生しても準備している為、動じる事はない、結果、ポジティブに考えることができる。



行動する臆病者こそ最強


ポジティブ思考、プラス思考の代名詞と言える

「今を楽しむ」という言葉。

今を楽しむことで将来も楽しいということであればそうするが

今を楽しむことで後が大変になる意味のものならば私はそれを望まない。

前向きな言葉や考え方が独り歩きし、理由や論拠が見当たらないことが多い。


私は行動する臆病者であると自負している。

あることを実行することで、あんなこともあり得る、こんなこともあり得る。たくさんのことを想像して臆病者になろう。

しかし、ここで終わらせてはならない!

想定できるあらゆることに対して対策を講じる。「準備」をするという行動を取るのだ。

想定の幅を広げる方法は経験。

「経験に勝るものはない」とはこのことだ。

目先の失敗を考えて行動をしないことは経験する機会を損失しているのだ。たくさんチャレンジした方が得である。


ん?これっていわゆるポジティブ思考では?!


全てを追い求めすぎる事により、良い結果の方に支障をきたす場合がある。すべての想定をした後は取捨選択を行う。「割り切る」という作業だ。


1番良い結果が出るであろう方法を選択する。

覚悟が決まっていなければ大事は決行できないのだ。

私は現役時代、このような準備をしてバッターボックスに立っていた。

ネガティブ思考を極めることが最強のポジティブ思考に繋がると信じている。












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