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勇気づけとは何か?

「頑張って!」
「もっとできるよ!」
「練習でもできたんだから大丈夫よ!」

とても励みになると思います。
でもこれは子どもにとって、時に勇気をくじかれてしまうこともあるということを覚えておかなければなりません。

前回、私はこのように締めくくりました。

10の力を持っている子が10を発揮できたとき、5の力を持っている子が5の力を発揮できたとき、他者と比べることなくその頑張りを承認しましょう。そして、10の力を出せるのに出し切れていないときには、頑張ってきたこと、思い出なんかを伝えながら、勇気づけてほしいのです。アドバイスは要りません。
自分の力で考えられるように、勇気づけることが必要なのです。
それが子どもの自信の芽に水をやるということです。
大切に、大切に、育てていきましょうね。

私の考える勇気づけは、
「子どもが自分の力で解決できるように勇気づけること」だと考えています。

大人だってそうではありませんか?
以前成功した経験があれば、自信を持って今の仕事にも取り組める。
努力していたことを見ていてくれる人がいる。
結果だけでなく経過を褒めてくれる。

きっと、ただ「がんばれ」「できる」、と言われるよりも何倍もやる気が起きると思うのです。

うちの子のやる気スイッチはどこにあるんでしょうか。
スイッチが入らなくて困っています。
なんていう言葉をたくさんの保護者様からお聞きします。

結論から言いましょう。
スイッチは本人が握っています。誰かが押してくれるものではありません。
ただ、まだ子どもなので、スイッチを自分で押す勇気が出ないのです。
どうやって押すのかを知らない子もいます。

親(コーチ)であるあなたはそんな我が子にどうしますか?
そのスイッチを奪ってあなたが押しますか?

いつかお尻に火がついて猛進するのをただ待っていてはいけませんし、そもそも怒ったり、文句を言ったり、他人と比べたり、そういうことは勇気づけにはならない、ということです。前置きもなく、ただ「がんばれ」と言うのもちょっと違うんです。

勇気づけというのは持てる力を発揮できないでいるとき、背中を押してあげる、そういうイメージを持っていただければよいかと思います。
だから、

これまであなたが頑張ってきたのを見てきたよ。
あなたが7歳の時自転車の補助輪が外れてうれしかったよね。
あなたがあなたらしく行動できてることがうれしいのよ。

結果を問わず努力の家庭を親が見守ってくれるという安心感だったり、一緒に感情の共有をした出来事を振り返ったり、自分自身を無条件に愛してくれている実感が、そのスイッチを自ら押す原動力になるのではないでしょうか?

大人もまた、自分だったらどう言われたらうれしいか一度考えてみて、子どもに向けて言葉を少し置き換えて伝えてみることから始めてみませんか?

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引き続きよろしくお願いいたします。

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