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【広島ドラゴンフライズ】最高で最大のライバルに先を越された、悔しさと羨ましさとちょっぴり誇らしさ【島根スサノオマジック】

#Bリーグ の2023-2024シーズンは、本日5/28、 #広島ドラゴンフライズ#琉球ゴールデンキングス を下し、初優勝を果たした。
#島根スサノオマジック を応援して7年ほどになる筆者は、試合が行われた横浜アリーナでその光景に立ち会い、なんとも複雑な感情に襲われていた。

島根と広島の因縁は深い。因縁というほどいがみ合っている印象もあまりないが。

Bリーグ初年度。両チームはお互いにB2の西地区に所属。 #熊本ヴォルターズ とともにB1昇格を激しく鎬を削りながら争っていた。
激しくもつれたプレーオフ争い、勝ち取ったホームシード。4000人の観客を集めた昇格を決めるプレーオフは語り草だ。(ちなみにB1昇格後もなかなかこの数字は破られなかった)


2017年5月B1昇格プレーオフ

その後の両チームは、ジェットコースターのような時期を過ごした。

昇格したシーズンに苦しんだ島根は、1年であっさり降格しB2に逆戻り。
その次のシーズンは他チームのライセンスの都合もあり、比較的楽なシーズンではなかったものの、昇格を決める。
コロナでシーズンが打ち切られて降格を回避したり、不祥事が起きてアンチが増えたり、 #バンダイナムコ がスポンサーについてチームの資金力がついたりと、いろいろなことがあった。

2019年シーズンはB2で戦った 八王子戦

広島も広島で、苦しいシーズンがあったと記憶している。
コーチが不在になってチームが空中分解のようになった年があったはずだ。その時に兼任コーチを務めたのが #朝山正悟 選手、いまのキャプテンだ。
今日の試合が終わり、インタビューでスピーチした朝山選手の「苦しい時期があった」という発言に、なんとなく島根の苦しい時期を重ねたのは筆者だけではないはずだ。

その後、この3年、島根は「強化の3年」と位置付け、大型補強を敢行。
後にチームを去る #金丸晃輔 、キャプテンシーでチームを引っ張る #安藤誓哉 、オーストラリア代表の万能選手 #ニックケイ らが加入。
エースとしてリーグを代表するスコアラーに成長した #ペリンビュフォード を擁し、下馬評を覆してチャンピオンシップの1回戦を突破した。
しかし、金丸が退団したこと、選手の役割を強調して結果を出していた #ポールヘナレ HCの戦術や選手起用が単調で偏りがちになったこと、とりわけエースのビュフォード選手に依存するチーム(これはバスケそのものもチームカルチャーも)になってしまったことから、チャンピオンシップ初戦敗退、進出できず、と成績は降下する結果になった。


伸び盛りのチームだったが(2023年のcs)


広島もまたチーム強化に乗り出した。英会話の #nova がバックにつき、それなりの補強をしていたものの、B1挑戦最初はなかな通用していなかった印象だ。それでも、GMが筋の通った補強を続け、また練習環境の整備にもしっかり投資していた。その積み重ねが、今シーズンは怪我で離脱してしまったエースの #寺嶋良 選手だけでなく、若手の #中村拓人 選手、 #三谷桂司朗 選手の躍動に繋がった。環境整備やリクルートの賜物だと言えるだろう。

広島のホームゲームにも足を運んだ

島根と広島の試合は、 #中国ダービー と呼ばれている。
人口が少ないが、バスケ以外の娯楽に乏しい分熱気が盛んな島根と、人口は多いがプロ野球やサッカーが根差していて比較的押されがちな広島、という印象を筆者は持っている。ただ、いずれにせよ、地理的に近いこともあり、両者のぶつかり合いは完売御礼が当たり前のイメージだ。
そのうえ、両チームがcsを争うようになった近年は、この両者がぶつかるカードがシーズン最終盤にぶつけられ、熱戦が繰り広げられることがとても多い。
昨シーズン、残り2分の10点リードを追いついた広島での島根勝ちゲーム。
逆に今シーズンのcs争いの天王山で3Qを完璧に抑え込んだ島根での広島勝ちゲーム。
両チームにとって、思い出だったりトラウマだったりする、そんな名試合の製造機だ。
そして、
その試合で島根は気持ちが切れたのかcs争いから脱落。一方で広島はcsを勝ち取る。そんな結果になったのが今シーズンのレギュラーシーズンだった。

決戦の横浜の地

果たして、終盤の怒涛の連勝でワイルドカード上位の順位を手にし、そのままCSでも中地区首位 #三遠ネオフェニックス や西地区を制した #名古屋ダイヤモンドドルフィンズ を倒し、横浜アリーナにやってきた広島。
どんな気持ちで見ていいのかわからなかった。最高の親友で、めっちゃライバルとして敵視し、でもしんどい時も知ってるから、情もわく。そんな人を見ている気持ちだった。
今日の試合運びは完璧だった。やっていたバスケも素晴らしかったが、CSに向けて状態を上げていった、 #カイルミリング HCのチームビルディングの上手さが光った。


会場が沸いた中村のブザービーター未遂


正直なところ、いまの筆者は放心状態だ。
ライバルに先を越されるのってこういうことなんだ。
親友が栄光を掴むのは嬉しいし悔しいし羨ましい。憎たらしいこともあるやつだ、素直に喜べない部分もある。
でも、一番大きいのは、自分ごとじゃないのに、誇らしい、って感情かな。

広島ドラゴンフライズ、おめでとう!
そして、次は俺達の番だからな

これしか、言えない。


ここに立つのは次は俺らだ

おしまい

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