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約30万分の2

今月初旬、文科省は「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」で小中学生における不登校者数が過去最多の29万9,048人だったと公表しました。各メディアが取り上げていたので、ご存じの方も多いことと思います。

我が家には、現在不登校5年目の息子がいますが、そんな報道があった矢先、どうやらもう一人増えそうな気配です。5年目のベテランは次男で、新規参入を果たしそうなのは長男です。
長男にとって「学校に行かない」という選択は、他のご家庭よりもずっとずっと身近で、わりとハードルの低い選択肢だったと思います。次男のような発達障害はないものの、わりと感受性の高い一面があるように思われる長男なので、いつ「俺も行きたくない」とか、「どうして俺ばかり学校に行かなきゃならないんだ」と言い出すだろうかと思っていましたが、思いの外、小学校生活は謳歌していました。ですが、春に進学した後、少しずつストレスをためていたようで、その長男もギブアップ。
彼らが学校に行けなくなったきっかけはそれぞれ違いますが、「学校が安心安全な場所」ではなくなっている様子です。我が家の2人は、約30万分の2の学校に行けない子どもたちということになりそうです。(冒頭の不登校者数は昨年度の数であることや、「不登校」の定義まで考えると、少し強引な言い方ですね。すみません。)

ということで…
休み始めの長男のメンタル面に寄り添いながら過ごす日々です。母としては「2人目の余裕」で休むことを快諾したところまでは良かったのですが、次男の時とは違う心配・不安・戸惑いが出てきているのを感じています。どうかすると母も心のバランスを崩しそうで、今、ちょっとした踏ん張り時です。
心理学がご専門の方や学んだことがある方、またはちょっと前の流行りで本を読まれたことがある方はご存知であろう、あのアドラー大先生の「課題の分離」を今こそ!という感じです(笑)
息子が今直面する課題と、それに対する心配や戸惑いで不安になっていしまう母自身の課題とは切り分けて考えたいところ。息子が息子自身の課題を解決するためには時間もかかり、母がコントロールできない領域であり、そこを混同しないように、息子の課題に土足で踏み込んでしまわないように。

うっかり悩みそうな時は、ごちゃごちゃになってることを書き出して頭を整理したり、体を動かしたり、人に会ったり、ドライブしたり、好きなものを食べたり、サウナに行ったりして、自分を大事にしてみます。
そうしてマイナスの思考を断ち切れたら、こんな時に疎かにしてしまいがちな家事や習慣を、当たり前にやれるようになります。そうすると、不思議と色んなことが廻り始める。そんな感覚が私にはあります。

負のスパイラルに陥りそうな時、皆さんならどんな事をして気持ちを切り替えますか?
不登校も発達障害も、悩ましいことが多々ありますね。受け入れられたと思っても、不安がぶり返したり、新たな困りごとに直面したり。人間ですから、気持ちが浮き沈みするのは当然です。でも、沈まない方を選択することだって、私達にはできます。
顔、あげていきましょ!きっと良いことも沢山ある。

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