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連載 #夢で見た中二物語 57

温暖化が止める手立ても無くなるほど進んだ地球で、世界の終末を見届けるべく活動する者達がいた。

その者達はそれぞれに海中を移動出来る小型の潜水艦を持っていて、自らの管轄の地域が記された古めかしい世界地図を持っていた。


その世界地図には陸地はほとんど記されておらず、多くの大陸が海中に沈んだ後で作成されたものだった。



世界地図に記された、未だ残された各陸地にあるもの。

それは地球上の陸と空気を必要として生きる存在達が世界の終焉に際し、各地の山の頂上付近に作り上げたお祈り用の神殿遺跡の残骸だった。

しかしその者達は陸地が無くなっていくにつれて仲間割れを始め、今となっては少しの数しか残っていない。

・・・そんな数々のあがきがあったのも、もう遠い昔の話だ・・・。

既に滅びた文明も数知れず、未だ海上にあっても誰も住んでいない遺跡も数多く存在していた。

そんな場所でも活動家達は調査を行ない、必要とあれば食料や物資を置いて次の地へと向かう。

その頃には通信機器やコンピューター類などは使い物にならなくなっていた為、場合によっては各地の情報もその地の住人達に与えたりもした。

次回にこの場所を訪れる時には、もう誰もいなくなってしまい文明が滅びてしまっている事もあるかもしれない。

それでも活動家達は次の場所を訪れる、地球上の全ての調査を行なう為に。



「もう一万年も前の事だ、地球は我々が予測を立てていた通りになった。

 ひとつのモデルケースとして、そういう道を辿ってしまったというだけの話だ。

 活動家達は、もうしばらく調査を続けるつもりだそうだ。

 青い星は、文字通り水の星になったのか?

 その中には、まだまだ生命が渦巻いていることに変わりはない。

 引き続き、こちらも調査を続けていくつもりだ。」



☆☆☆


#宿命の守護烙印 外伝Ⅱを投稿する前に、久しぶりに夢物語を。

この夢は、つい昨日見たばかりのものです。

とは言っても、ハッキリとした内容はほとんど覚えていません。

ただ水浸しになった遺跡と潜水艦がある光景、そして地図の大体の配置は覚えていたのでその辺りだけ絵にしています。

(地図は挿絵に描いた部分以外にも、広大な海が広がっている感じです。)

自分はSFや宇宙ものの物語も好きなので、たまにこういった夢を見ることもあります。

とりあえず活動家とやらは、正体も目的も不明ですね。

人間ではなさそうですし、とりあえず地球上の生物では無さそうでした(姿は人間っぽかったけど)。



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます (^_^)ゞ




中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。