真っ暗な夜に
真っ暗な夜に
放り出された自尊心
途切れ途切れのラジオから
時折聞こえる不安
絶え間なく続く
煽り
塞ぎ込む
道の向こうに見えるには
希望という名の小さな芽
大きな木
風に揺れて
ゆさゆさと
心の扉を叩いている
膨れ面の自尊心
名もなきミュージシャン
歌いはじめる
勇気の歌
心の歌
街のはずれの大きな木の下
自尊心は暖かい空気に包まれつつ
眠りにつく
目が覚めたら
きっと
笑顔になるはずだ
真っ暗だった夜は
いつしか
月が斜めに上がっていた
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