見出し画像

起立性調節障害と不登校を乗り越えて

親として、何ができるのだろう…
毎日、悩んで苦しんだ

だけど
一番辛かったのは息子

優しいがために苦しんで悩んで
疲れてしまったのだろう

必死に学校に行こうとしていた
朝起きれないから、早く寝ようともしたし、
スマホも見ないようにした

民間療法も試した

ネットでXで情報を探した

ことごとく失敗した

ある時、起きれない様子がおかしいと思った。
死んだように眠っている
ゆすっても人形のように動かない
何度も息を確認した。

起立性調節障害…
これかもしれないと病院を探した

なかなか見つけられず、やっと、見つけたのは昔かかったDr.だった。

診断はやはり、だった。

診断がついたからと言って
これという治療法があるわけではなく、
血圧を上げる薬を飲んで陽に当たるくらいしかなかった。

中学生になって出席日数はガクッと下がった。

学校に行けない苛立ちをぶつける息子を
必死で受け止めた。

わかっている
彼は彼なりに悩んでいるのだと。
辛いのだと

出席日数の関係で
公立高校しか受験できず
滑り止めは私立の通信しかなかった

公立高校は受かったが、
学校の理解は得たものの…
進級が難しくなり、
どうするかと悩んでいた所

公立の通信高校を自分で見つけてきた
一年生からのやり直しになるが、
構わないと。

この移動が彼にはあったようで
少しずつ元気になっていった。
5年かけて、卒業した頃にはすっかり元気になり、将来の夢まで語り出した。

担任の先生が良かったんだと思う。
親身になり、近づきすぎず、離れず…

今、彼は、IT系の専門学校に通っている。
小さな頃から好きだったコンピュータ。
私にはちんぷんかん💦
スマホの扱い、スマホの設定、などなど、彼におんぶに抱っこである

数年前、お互いに気まずくて、イライラしていたのが嘘のように穏やかに過ごしている

夫が「人は変わらない、自分が変わるしかない」「生きていてくれたらそれでいいじゃん」がなければ。支えがなければ乗り越えられなかったかもしれない。

何より、彼自身が変わろうと頑張ったから。
私は、背後から見守るしかできなかった。

少しだけ、大きく広くなった背中が
頼もしいと思った。

巣立つ日も近い
彼の背中に生えた羽が
少しずつ大きくなってきた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?