燐、海岸に
誰かにこの話 垂れ流したとして
解決したことは 何だっけ
愛の問題は置き去り 綺麗な話の出来上がり
君と向き合うのは 先延ばしにして
ガラス 曇った
読み合ってるよ 表層から深層を
不意に捲れる本音のページに 栞挟んだ
あの一瞬だけ君は僕に似ていた
悲しみの青いインクで
僕たちは繋がれる気がした
蜘蛛の巣にログインして 感傷が剥がれてゆく
傷だらけのビーチグラス 拾い集めて
誰かの手紙が打ち上げられて 泡が弾けたら砂
いつまで 誰のための 何を待ってる 時間なのか
分からないままで
宙に浮いた言葉が 堕ちても
側にいて 分け合って
海が燃えていくのを 他人事のように
二人 笑って 眺めていた
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