介護福祉士(業界の闇&虐待)

家族のような利用者さんが出来て、しんどいなりにも楽しく仕事をしていましたし、仕事が自分の生き甲斐にもなり始めていました。介護福祉士極めてやろうとも思ってました。そして、ケアマネも勉強して試験受ける。目標も高くなっていきました。また、自分の夜勤の時に利用者さんの急変も多く、最初は泣きそうでしたが、焦らないように医療知識も勉強したり、看護師さんにこういう時どうしたら良いか等色々聞いていたので、1年半も経つと落ち着いて対処も出来るようになっていました。パーキンソン病の利用者さんが短期入所で2週間に1回利用されるようになり、お話するのが好きな方、不安症な方だった為、時間がある時は傾聴するようになりました。また、強ばりがあり、歩行のリハビリも家族からさせて欲しいと希望がありましたが、なかなかしてもらえず、職員皆困っていましたが、色々信頼関係が出来初め、私がリハビリ担当なら、歩行訓練します。と言ってもらえ、ケアマネからも直々に頼まれ、その方のリハビリ担当になってました。

そもそも作業療法士になりたかったので、リハビリを任せて貰えた事が嬉しかったのです。

私は必要とされている。この職場で。しんどいけど、仕事ってこんなに楽しくてやり甲斐があるものなんだととても嬉しく、楽しく、充実していました。またサービス残業は多いですが、給料も賞与も良かったので頑張れました。

でも、この頃から、介護業界の闇が見え始めました。同じ班で年配のオッサンがいて、普段から皆で遊びに行く仲なのですが、機嫌が悪いと職員同士でも、無視されたり、態度に露骨に出されたり、利用者に八つ当たりをする人でした。ただ機嫌が良いと凄く優しいです。リーダー気質で頭が良いのですが、二重人格じゃないかと思うぐらい日によって機嫌が変わりました。

足が不自由なだけで、しっかりしたおばあちゃんがいました。少し嫌味な事を言われたり、小言が多い方でしたが、慣れましたし、話をすると旦那を早くに亡くし、子もおらず身寄りが無い方だった為、天涯孤独、寂しいとこぼされる時もあり、強がっているだけなんだと察していました。

班長が、その方の担当でした。その方が、車椅子へ移る際、落下し足を骨折、寝たきりになってしまいました。リハビリ頑張ろ!って最初は明るかったのですが、どんどん元気が無くなっていきました。話しかけても、返事が無かったり。みるみる弱っていきました。何かおかしいと。思っていた時に班長に呼び出されました。内緒の話があると。

『○○さん、オッサンが夜勤の時に、頬っぺつねられたり、暴言吐かれたり、オムツ変える時にお尻叩かれたり、めちゃくちゃ熱いお拭きで拭かれたり、虐待を受けていると告白してきた。』と。

しかし、跡が残らないようにしている為、証拠も何も無く。その利用者さん自体、あんただけに知っといて欲しいから、誰にも言うなと言われたと。

『毎回あの人が夜勤やと恐怖なんや。もう死んでしまいたい。』とこぼすようになったそうです。なんとかしてあげたいけど、証拠が無いのに、そんな事を言っては機嫌が悪くなる、また、ゴマをするのが上手く仕事も出来るオッサン、園長や、部門長に気に入られていた為、下手に動くと仕返しされる。厄介な職員でした。班長も、上には報告したものの、やはりそのオッサンは上手く立ち回り、濡れ衣を着せられたと班長と険悪になりました。

私たちへの八つ当たりも酷くなりました。

そのうち、その利用者さんは一切食べ物を口にしなくなりましたし、誰が喋りかけても、返事をしなくなりました。最後には、水分を与えても、全部吐き出し、みるみる弱り自死されました。

『安らかに逝けて良かったね。』

オッサンのこの一言。許せませんでした。殺人と一緒です。なんとかして、あの人の死を無駄にしたくないです。と班長にも言いましたが、どうしようも無いよと泣いておりました。無念でした。

その後も、酸素吸入が必要な利用者さんがおり、あーだこーだと注文が多い方でした。オッサンが、『あのババア、しつこいんだよね。とっとと死ねばいいのに。』と笑いながら言っているのを見て、嫌な予感がしました。

数日後、夜間に亡くなられました。急変との事でしたが、その際夜勤担当はオッサン。同期が違うフロアで夜勤をしておりその際助っ人に呼ばれたそうで。後に相談がありました。

『医務室から酸素ボンベ持ってきて。』と言われ持っていくと、予備の酸素ボンベがちゃんと横に置いてあった。よく見ると既に利用者さんは息をしておらず、酸素ボンベもメーターゼロになっていたそうです。

酸素が無くなる前に私たちでボンベを変えるのですが、オッサンは焦っていたらしく、同期が持って行った酸素ボンベを繋ぐよう指示し、『酸素6リットルで吸入させて。』と命令してきたそうです。まず吸入量の指示は医師からあるものだし、そもそも量がおかしい。明らかに証拠隠滅の為に、医師が来るまでに酸素減らしているのが分かったと言っていました。またもう1人夜勤職員がいたのですが、先に同期を呼んで、隠蔽を図る為酸素を持ってこさせ、『この事誰かに言ったら知らないからね。』と脅されたと言ってました。時差を作り、それからもう1人呼んだそうです。そして医師が来て死亡確認。酸素は、吸入したまま死んだ事に。

同期は、脅された事でビビっており、証拠も隠滅されたし、何されるか分からないから上に言う勇気も無いと言いました。でもオッサン、ヤバいし、なんとかしたい。となって、私達で仲良い先輩らに実はあの方が亡くなった理由こうだったらしくて。と話しました。皆のオッサンへの態度は変わり、居づらくなったのか、それからすぐ、腰痛が酷くなったからと辞職しました。

未だに思い出すだけでも腹が立つし、ショックを受けます。弱者を虐めて何が楽しいのでしょうか。殺人と等しい行為です。真実は明らかになりませんでした。


次は異動になり、環境が変わった事、更に激務になった事で、私が壊れた話をします。




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