訪問看護&訪問リハビリで、再出発~転倒で入院した父のその後。
前回、転倒して寝たきりになりそうだった父の話を書きました。
今回は続編です。
リハビリ施設に転院→退院
ケアマネージャーさん
介護サービス決め
娘=わたしの状態
なんかを書き留めたいと思います。
1.リハビリ施設へ転院
転倒で緊急入院した病院は、整形外科として入院していたのですが、もう整形外科的に直すところがないとのことで、リハビリ施設へ転院することになりました。
転院の日は、ものすごい吹雪でJRは乱れるわ、高速道路は止まるわでゴタゴタしましたが…
どうにか、転院しました!
とある病院の、地域包括ケア病棟です。
転院前の病院は、面会室に呼び出してもらわないと面会できなかったのですが、ここは、病室までフリーに入っていけました。
ちょっとホッとします。
2.糖尿病かよ
転院して間もなく、病院で主治医さんから説明があるとのことで、母を連れて行ってきました。
主治医さんだけかと思いきや、チーム全員が揃っていたので、ちょっとびっくり。
主治医さん(内科)
担当の看護師さん
理学療法士さん
作業療法士さん
相談室の方(=社会福祉士さん)
で、自宅へ退院する目標に向かって、何が問題が、それをクリアするようにこうする…みたいな説明会でした。
その時主治医の先生から。
「そもそも糖尿病から出ている神経障害だと思うんですよね…」
え?糖尿病??
ここで初めて知りました。父は糖尿病だったのですね…。
そういえば、糖尿のケがあると先生に言われたと母が言っていたような…。
わたし「先生、糖尿のケがあると言われたとは聞いてたのですが…もう、糖尿病になっているということですか??」
先生「そうですよ。だって、糖尿病の薬飲んでますしね。」
ガーン…。
先生「そもそも、5年前でしたっけ、脳梗塞も、糖尿病の合併症なんじゃないかなぁ。脳梗塞が先か、糖尿病が先か…。」
ガーン×10…。
3.退院に向けて介護サービスを使いたい
父が緊急入院してから、ショック続きです。
それでも、決めるべきことは決めていかねばなりません。
高齢の母はほぼグチを言うだけなので、決め事の相談相手にはなりません。
なので、相談室の社会福祉士さんに相談していました。
リハビリ開始後2週間くらいで、父の回復具合と先の見通しの説明がありました。
階段の上り下りは何とか自力で出来そう。でも、ふらつくことがあるので、誰かが見守る&ふらついた場合は支えるのが必要。
基本、車イス生活を勧める。
とのこと。
この状況で家の設備を整えるには、手すりつけたり、入浴時にヘルパーさんつけたり。
訪問リハビリか通所のリハビリ通って、なんとか身体機能を維持したり。
そのへんを考えるのは自分じゃなくて、ケアマネージャーさんだと、教えて貰いました。
これまで、ケアマネージャーさんをつけたことが無かったので、思いつきませんでした。
ちなみに、このころには介護認定がおりていました。要介護3。
ケアマネージャーさん利用できる介護度です。
4.病院で父と大喧嘩
退院日決めに向けて、病院のチームと再度、説明会がありました。
その日、とうとうわたしは爆発してしまいました…。
退院するには、家の設備を整えて、介護サービスを…という話をまとめて、それで退院日が決まって、万事OKなはずでしたが…。
手すりを付ける話で、父がへそを曲げました。
どうやら、手すりをつけたりレンタルで借りるのがイヤな様子。
それをクドクド、看護師さんに説明(文句)し始めます…。
ふらつくことばっかりなんだから、手すりくらいつけろよ!!!
この頃、わたしは2か月間の疲れが溜まっていて、余裕がなくなっていたんだと思います。
これさえ決めれば、退院手続きに向かって動けるのに…
急激にイライラが止まらなくなりました。
「また転んで入院にならないように、手すりつけるのが普通でしょ!
病院側だって、安全な状態確認してから退院許可出すもんだよ!
病院側にも責任とかあるんだから、それくらい理解しなよ!!!」
と、大声で怒鳴ってしまいました。
父も言い返してきます。
わたし「父さんと話してもムダ!病室帰って。あとはわたしと相談員さんと看護師さんでやるから!」
父「こんな話合い無駄だ!全部やめろ!!」
で、看護師さんがなだめて、父を病室に連れ帰ってくれました。
あーあ、何やってんだろ…。
5.穏やかなケアマネージャーさん
まずは、ケアマネージャーさんを決めることに。
相談室の社会福祉士さんにお願いしました。
男性がいたら、お願いします、と言いました。
父の周りは女性ばかりだったからです。
母、わたし、病院の看護師さん…。
元気なころ、たまに私のダンナと仕事の話で盛り上がっていたよな…と思い出して。
身体のことも、同性の方が相談しやすいかなとも思い。
で、見つけてもらったケアマネージャーさんは希望通り男性。
電話で話した印象は「とにかく腰が低くて穏やか」。
先日のケンカした話など、洗いざらい話ました。
「そうですか…。うーん、頑固な方っていらっしゃいますしね。
それに、担当になったばかりで信頼関係のない自分があれこれ言ってもどうかと思いますので…様子見ながら進めていきますね。」
いろいろ事情を把握してくれて、すごく話やすかったです。
介護保険の利用についてはまったくの素人なので、専門の方に頼ろう…と思いました。
6.退院前後
「介護サービスについては、わたしは手を引くから。
ケアマネージャーさんがもう少ししたら、病院に挨拶に来てくれるから、その人と話合いながら決めて。」
と、父に電話で伝えました。
ケアマネージャーさんとは、その後2回ほど電話で話しました。
ケアマネさん「ご本人は、とにかく退院して実際に生活してみないと困ることはわからないと。わかってから相談するということでしたね。」
わたし「うーん、それじゃあ遅いんですけどね。困ってからいろいろお願いして、たとえば手すりとかつけるにしても、1週間くらいかかりますよね。その間、どうするつもりでいるんだろ…。」
ケアマネさん「はい、そうですよね。
とりあえず、退院日の夕方くらいにお伺いして、困ったこと見つかりましたか?って聞いて、手すりとかはすぐレンタル出来るように手配しましょうか…。」
こんな感じで、寄り添った対応をしてくれるのが助かりました。
わたしから希望したのは、2点。
今の身体状況を維持できるよう、リハビリは受けて欲しい
もし今回みたいに転倒して起き上がれなくなった場合、すぐに連絡がつくところを確保したい。
わたし=娘は千歳市で、向かうまで1時間かかる。札幌市内でそういうサービスがあれば利用したい。
結果、訪問リハビリと訪問看護になりました。
訪問看護は、24時間緊急時呼び出し対応してくれるところがあるとか。
今回の入院、転倒してから2日後にわたしに電話が来たわけですが、それじゃあ手遅れな場合も今後は予想されます。
普段からお世話になっている看護師さんなら、連絡もしやすいだろうし、なにより24時間コール対応してくれるとは…!
めっちゃありがたいサービスです!!
そして退院。
ケアマネジャーさんと父との話合いで、訪問リハビリは順調に取り入れることになった様子。
訪問看護も、どうにかOKに。
リハビリも看護も、同じ訪問看護ステーションで契約することになりました。
実家での初回の顔合わせは、わたしも同席しました。
契約書類がいっぱいで、あせりました💦
ぜんぶで8枚くらいサインしたかな…。
7.退院後~いま
こうして、自宅生活が始まってます。
糖尿病は食事管理が大切とのことで、1日1食は、バランスの取れた食事にしたいと思い、冷凍のお弁当を注文してみました。
訪問リハビリは、理学療法士さんから一回説明を受けたみたいですが、信頼できる感じだったそう。
訪問看護も今週から始まるはず。
入院前よりも、着替えや歩行など、いろいろ不自由なことが出てきているみたいだけど…
何とか、自宅で生活が続けられるように。
やってみています。
8.わたしの気持ち
父が退院して車で病院に通う必要が無くなってから、燃え尽き症候群みたいになりました。
気力が沸かないのです。
退院までは、決めることが次々やってきて、身体的にも片道1時間くらいの運転を3日おきくらいにしていて。
気が張っていたんだろうな…と思います。
子どもとダンナをほったらかしにしてしまったな~とか。
何で病院で爆発しちゃったんだろうとか。
何とかお客様の仕事(フリーランスしてます)出来て良かったなーとか。
いろんなことが、ふとした瞬間に頭をよぎります。
でも、基本、「もうほっといてくれ」という状態になっていました。
3月末になって、やっといろいろやる気が出てきました。
(→なので、この記事書いてます!)
いろんな人に相談しましたが、口を揃えて言われたのが
「これが介護の入口だよ」
です。
入口でこんな感じなのか…と思いますが、
初めてのことづくしの時期は終わったような気がしてます。
これからは、母とわたしの2人で抱え込まず、ケアマネジャーさんや訪問看護ステーションの方々に普段の見守りは任せてやっていけたら…と思っています。