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「ビオ田んぼプロジェクト」のこと

 こんにちは、株式会社エーゼログループのTです。私たちは昨年から新たに岡山県西粟倉村の田んぼで「ビオ田んぼプロジェクト」に取り組んでいます。
 初めての投稿となる今回はこのプロジェクトについて、お話できたらと思います。

ビオ田んぼプロジェクトとは?

 ビオ田んぼの「ビオ」は「ビオトープ」からとっています。ビオトープとは、ギリシャ語で「生物」を意味する「bios」と「場所」を意味する「topos」の合成語で、本来その地域にすむさまざまな野生生物が生息することができる空間を指し、「生物の生息空間」と訳されます。そんなビオトープを本来、お米を生産する場である田んぼに積極的に作っていくことに取り組み始めました。

 田んぼは人がお米を収穫するために作り出した人工的な環境ですが、その環境を利用する生きものは非常に多く、また時代の変遷に伴いそれらの多くが絶滅の危機に瀕しています。しかし、田んぼの管理においてほんの少しの工夫をすることでそれらの生きものを保全することができるとも考えています。具体的には田んぼの中に水がたまり続けるビオトープを造成しています。常に水場が田んぼの中にあることで、田んぼから水を抜く時期でも魚やオタマジャクシ、水生昆虫が生き延びることができます。さらに、ビオトープで温まった水を田んぼに入れることで稲の生育を促進する効果もあることが分かりました。

田んぼに1年を通して水がある池を掘り、水稲は除草剤不使用・減農薬で栽培。

 ビオ田んぼプロジェクトの目的は、「川ガキなどの絶滅危惧種たちの増殖」と「安全で美味しいお米づくり」の両立です。
 「川ガキ(かわがき)」とは川などの水辺で夢中になって遊ぶ人間の子どもたちのこと。かつての田んぼには、たくさんの生きものたちがいて、その中で夢中になって遊ぶ川ガキたちの姿がありました。そして田んぼはお米だけでなくドジョウやフナ、タニシなどたくさんの命を育み、それらは晩御飯のおかずにもなっていました。しかし今では川ガキをはじめ、田んぼで普通に見られた多くの生きものが絶滅危惧種となっています。ビオ田んぼプロジェクトでは、田んぼという空間を、命の賑わいに溢れ、美味しいと楽しいがたくさんあり、そして夢中になって遊ぶ川ガキたちの姿がある場所に戻していくことに挑戦していきたいと考えています。

1年目の取り組み内容と成果

 1年目となった昨年は様々な方に力を借りながらビオトープの造成や米栽培、イベント等に試験的に取り組み、初の収穫を迎えることができました。
今後、この取り組みやお米に関してのフィードバックをいただきながら、”ビオ田んぼ”や”ビオ田んぼ米”の認定基準を明確にしたうえで正式版を作っていきたいと考え、まず「β版」としての販売を行うこととしました。
 村内の4,580㎡の田んぼを借り受け、村の農家の方に協力いただきながら田んぼの面積の約8%にビオトープを造成し生きものの生息場所確保、生物多様性の保全を目指しながら化学肥料不使用、無農薬で栽培する稲作に挑戦してまいりました。途中、いもち病の発生がみられたためにやむを得ず薬を使用したので完全無農薬にはなりませんでしたが、節減対象農薬当地比7割減を実現しました。9月にはコシヒカリ約1,600kgを収穫。収量は反当り6.4俵と慣行栽培より少なかったですが、食味値は88点と良い数値で、おいしいお米を収穫することができました。

収穫したお米は「ビオ田んぼ米β版」として現在販売中

 生きものの保全の側面では多くのカエル類やドジョウの繁殖、更には絶滅危惧Ⅱ類のタガメの飛来も確認されました。
 西粟倉村にはトキやコウノトリといった大きく目立つ生きものはいません。しかし、平野部では今では希少となってしまっているアカハライモリやトノサマガエル、モリアオガエル、ドジョウといった里山を代表する生きもの達がまだまだたくさん生息しています。それでも、地元のおじいちゃん、おばあちゃんからは昔と比べたら大分少なくなったとの話を聞きます。当たり前にいる生きものがいつまでも当たり前に生息できる環境を守っていきたいと考えています。

かつての里山を代表する生きものたち。今では多くが絶滅の危機に瀕している。


 また、今年度は生きものと触れ合う場づくりの一環として、生きもの観察会や村の子どもたちとのお米収穫イベント等を開催しました。観察会では網を手に、大人も子供も一緒になって水路やビオトープをのぞき込んで生きもの探しに熱中していました。生きものが生息しやすい環境を整え、そこで子どもたちが生きものと触れ合える環境をつくっていく。そのことがエーゼログループの目指す「未来の里山」のひとつの姿でもあると感じています。

生きもの観察会や稲の手刈り・天日干し体験を実施。

ビオ田んぼプロジェクトのこれからと未来の里山

 田んぼという空間は、そこにつながる水路があり、そして水路は川とつながります。田んぼがたくさんの多様な生きものたちの命を育むことは、田んぼを起点として生物多様性を回復させて豊かな自然を取り戻していくことになります。ビオ田んぼプロジェクトを地道に継続し拡大させていくことによって、人と自然が共生できる持続可能な地域生態系、つまり未来の里山が実現できると考えています。来年度からは田んぼの面積の10%以上をビオトープとすることを目指し、村内でビオ田んぼの拡大を進めていく計画です。また、来年度は酒米の生産とお酒づくりにも挑戦したいと考えています。
 これからも様々な主体や地域住民の方々と連携しながら取組を進めていきたいと考えていますので、応援いただけましたら嬉しいです。取組の様子はこちらやInstagramにて随時、発信していきます!

購入をご希望される方へ


 「ビオ田んぼ米β版」は現在、店舗とオンライン販売、西粟倉村ふるさと納税返礼品という3つの方法でお買い求めいただくことができます。
【店舗販売】
 ・BASE101% 
  〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村大字長尾461番地1
 ・道の駅レストセンター あわくらんど
  〒707-0503 岡山県英田郡西粟倉村影石418
 ・道の駅 彩菜茶屋
  〒707-0003 岡山県美作市明見167
 ・美作元気農産物直売所 箕面彩都店 彩菜みまさか
  〒562-0028 大阪府箕面市彩都粟生南1-16-18

【オンライン販売】
 ・エーゼロ自然資本事業部 オンラインショップ
  ビオ田んぼ米 - エーゼロ自然資本事業部 オンラインショップ (gurugurumeguru.jp)

【西粟倉村 ふるさと納税】
楽天ふるさと納税:https://item.rakuten.co.jp/f336432-nishiawakura/c/0000000125/
・ふるさとチョイス:https://www.furusato-tax.jp/city/product/33643?incsoldout=1&category_id%5B%5D=1
・ふるなび:https://furunavi.jp/Municipal/Product/Search?municipalid=1328&subcategoryid=1,2&pageno=4
・ANAふるさと納税:https://furusato.ana.co.jp/products/list.php?qc=PY6xboQwEES%2FZlyfbQx2sYUXuDJNPgApJ6Jc[…]hD0gM7oZCLHGrYMuRltQitnInWXGvWuyQriUki2ROXyN1SNY8JzLPD%2FoF
・ふるさとプレミアム:https://26p.jp/areas/nishiawakura-village?category=4&by_card=false&by_amazonpay=[…]comopay=false&by_rakutenpay=false&cf=false&in_stock=true&limit=30
・ふるさと納税 for Good!:https://furusato-forgood.jp/projects/9aba0767-f992-4266-a235-84cf59fb8cf4 (3/31まで)
・西粟倉村ふるさと納税 特設サイト:https://www.24h-life.jp/