作文の練習

sa_yuu@hotmail.co.jp

作文の練習

sa_yuu@hotmail.co.jp

マガジン

最近の記事

2023.8.31

近所の神社で祭があることをぼんやりと知ってはいたが、夜道に自転車二人乗りの若者と何組もすれ違ったことで、改めて今日なのだなと思った。 とりあえず見つけたバスに乗り込み、向かう。 会場近隣の歩道は既に、男女の連れ合い、家族、友達グループ、などの座り込みにより埋め尽くされていた。 焼きそばやビールを片手に、各々が各々の世界をやっている。 そして神社に着くと、もはや祭だった。 世で比喩として使われる「祭」はこれのことを言っているのだなと確認する。 見慣れた近所の住宅地に人が溢れてい

    • 2023.8.26

      新宿で昼間に予定を終え、何もすることがなかったのでただ歩いた。街には業態も規模も違う様々な店舗が並んでいる、と当たり前のことを思う。何も目指さず20分ほど歩いていると一周して元いた場所に戻ってきた。そのままもう一周歩こうかと思うともなく歩き始めると、新宿公園なる公園があったためとりあえずそのまま入園した。そしてベンチに座園し、スマホを見園する。この文法は意識的にふざけているわけではなく、何も考えていない時には実際に頭の中で言語がこうなる。 公園のベンチといえば理由もなく湿っ

      • 失礼なので嫌われてる人

        遍く光はその原理に背き、私の眼前にて湾曲したのち彼方へ遠ざかる。 逡巡なく出ずる言葉達がそうさせる。 直したほうがいい。

        • 公園

          遊具はおろか木々もなく、見渡す限り干からびた地面が広がるばかりの純然たる荒野でしかないが、唯一、朽ちて原型を無くしたかつてベンチだったと思しききものがあることから、この場所は人々から「公園」と呼ばれている。そして朝から絶え間ない徒労に苛まれ、一年ほどの長さを感じる午前中を過ごした私は、とにかくどこでもいいので腰をおろしたかった。この町には座る場所がない。それはたとえ物理的に座ることが可能な場所であっても、そこにはその土地を所有する者からの見えざる視線があり、どこを探しても誰の

        マガジン

        • 過去
          8本

        記事

          2023.8.6

          ネットでキャンバス地の靴を買ったが、思いのほか生地の色が明るかったため、洗面所で洗った。なぜ洗うのか。 明確な根拠はわからないが、この、何かすれば何か変わるだろうと適当に行動を起こすのはおそらく生来のものだと思う。 そして、陰干しより敢えて天日に晒した方がいいような気がしてびしょ濡れの靴をベランダに出した。 根拠はない。 過酷な日差しを受ける靴を、冷房の効いた室内から窓越しに眺める。 何が、かはわからないがどんどん良くなっている気がする。 生まれて初めて体育会系の顧問に感情移

          2023.7.30

          行きつけの歯医者は、それが老婆心なのか商法なのかはわからないが「次回は一応こちらの歯も見てみましょう」と予約を取らせ続け、永久に診療が終わらない。そしてこちらも特に予定がないため為すがままに予約し続けているのだが、このことについて私は特に悪い気がしていない。そもそも私は、自分の予定が奪われることが好きなのかもしれない。逆に、まったくの自由な時間が苦手だ。誰にも邪魔されない自分だけの時間、それは、自分が有意義に過ごせるかどうかの責任を自分自身が負う、ただそれだけよ時間である。そ

          2023.7.22

          動画。最近はお笑い系のものを見る比重を意識的に減らし、音楽の動画を見るようにしている。なんとなく。そうするとAIの方も「こいつは音楽が好きなんだな」と様々な新しい音楽を勧めてきて、これがまんまと自分の琴線に触れている。その中でヴェイパーウェイブの曲があり、これは絶妙に自分が聴いてこなかった音だなと思った。よかった。そもそもヴェイパーウェイブを音楽として聴いたことがなかった気がする。言うまでもなくジャンルのテーマとしてやはり懐かしい感じの音なのだが、しかしもはやヴェイパーウェイ

          やむを得ない場合

          構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に 問題が なければ 使用可能 構造に

          やむを得ない場合

          2人以上の人間が集まる場合にはその場所に11m以上の煙が立ち昇っていることが条件として定められており、それ以外の場所に複数人が集まる場合には届け出が必要となっていた。これが誰によって、何のために定められたものなのかは不明であったが、しかし不明であるからこそ、そこには神秘や畏怖の念が湛えられ、この約定の遵守は人々にとって祈りそのものとなっていた🙏。ビビりきった人々はそもそもにおいて集合すること自体を避け続け、それ故に、届け出を提出する場合どこを訪ねるべきなのか、また、約定を破る

          有限なるもの

          有限でーす。

          有限なるもの

          裁きのサブスク

          本当の罪は誰にも裁けないので、本当じゃない罪はじゃんじゃん裁いてください。

          裁きのサブスク

          メモ

          オートミールの入った丼に水と中華だしと生姜と酢を加えてレンチンすると中華粥になる。具を入れるとさらに美味いのだろうが、一辺倒な味のものが好きなのでいつもそのまま啜る。インターネットだと「概念化された中華粥」「ハードコア中華粥」「ディストピア中華粥」などと言われるのだろうか。味一辺倒で言えばカレーも好きなのだが、同じカレーであってもミールス的なものは皿の上の情報が多すぎて自分が何を食べているのか分からなくなる。以前、友人に連れて行ってもらったミールス屋にて「おいしかった?」と聞

          Tシャツ

          中に詰まったそれが筋肉なのか贅肉なのかは不明であったがとにかくその巨躯に見合わぬミニマルサイズのTシャツを纏った男の胸元には何やら荒々しい筆文字で殴り書きのプリントが施されており伸び切った生地によりそれは判読困難であったが辛うじて胸と腹の間のくぼみにて張力を回避した箇所に(笑)と書かれていることを確認できたため恐らくこれが面白Tであることが推測できたのだがだからと言ってそれが引き金に掛けられた男の人差し指の力を緩める理由にはなるはずもはなく結果として私の人生で最後に得た知が上

          強風

          一所に留まることを許されず、かと言え定められた範囲から外れることも許されぬまま、絶えず宙空にて弄ばれ続けていたビニール袋は、突如吹いた強風により電柱に叩きつけられ、そのまま張り付いて動かなくなった。風による介錯であった。そしてその電柱の傍に佇む一人の老人👨‍🦳。老人はただじっとビニール袋の亡骸を眺めているように見えたが、その実その両眼は、電柱を隔てた遥か向こうの虚空を凝視していた。そこへ、サイレンの音と共に一台のセダンが近付いてくる。セダンはそのまま老人の横に停車した。運転手

          openyourmind

          なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください なんでも話してください

          記録

          いつもはメモ帳に書いてそれをコピペしているが、この文は直接noteの編集ページに記している。あと、決して書き直さないというルールも設けている、今。そうすることによって、日常会話のような文章が仕上がるのではないかと思っている。こう、じゃない(←タイプミスも消さない)そういえば、高校の時の教師が授業中のシャーペンの使用を禁止していて、全てボールペンで書くようにと言っていた。シャーペンは消せるので自分の失敗と向き合えない、みたいなことを言っていた。教師の言うことは話半分に聞いていた