2023.8.31
近所の神社で祭があることをぼんやりと知ってはいたが、夜道に自転車二人乗りの若者と何組もすれ違ったことで、改めて今日なのだなと思った。
とりあえず見つけたバスに乗り込み、向かう。
会場近隣の歩道は既に、男女の連れ合い、家族、友達グループ、などの座り込みにより埋め尽くされていた。
焼きそばやビールを片手に、各々が各々の世界をやっている。
そして神社に着くと、もはや祭だった。
世で比喩として使われる「祭」はこれのことを言っているのだなと確認する。
見慣れた近所の住宅地に人が溢れている。
皆が皆大声で話していて、向こうで何故かサッカーボールを蹴るような音が聞こえたり、川に何かが投げ込まれる音も聞こえる。
自分はいまTikTokのタイムラインの中にいると思った。
射的の出店で、小さい子供が父親に抱えられて身を乗り出し、反則みたいな距離からの射撃を試みていた。
丁寧に整えられたツーブロックの店員も「頑張れ、頑張れ」とそれを許容していたが、放たれた弾が見事景品に的中するや「ごめんね落ちなきゃあげられないのー」と眉を八の字にして見せていて、その時に何故か自分の中でテンションが上がるのを感じた。
境内へ続く長い階段を上る。
頂上に着くと、出店の連なる麓に比べていくらか人は減っていた。
自分同様、何かあると思って上って来たであろう人達がとりあえず賽銭箱に並んでいる。
自分も並んだ。
前に並んでいた小学生女子3人グループが二礼二拍一礼に手間取りながらも、それを楽しんでいた。
また麓に戻り、広島焼きを買って食べた。
豚肉がベーコンだったが、火が通ってなくても食べれるのでこれはこれでいいかと思った。
美味しかった。
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