2023.7.22

動画。最近はお笑い系のものを見る比重を意識的に減らし、音楽の動画を見るようにしている。なんとなく。そうするとAIの方も「こいつは音楽が好きなんだな」と様々な新しい音楽を勧めてきて、これがまんまと自分の琴線に触れている。その中でヴェイパーウェイブの曲があり、これは絶妙に自分が聴いてこなかった音だなと思った。よかった。そもそもヴェイパーウェイブを音楽として聴いたことがなかった気がする。言うまでもなくジャンルのテーマとしてやはり懐かしい感じの音なのだが、しかしもはやヴェイパーウェイブ自体が10年以上前のジャンルなので、自分が感じる懐かしさがどの時代を起源としているものなのかわからない。そのあとおすすめにクレイジーケンバンドも流れてきたので聴いた。これも今まで自分で選んで聴くことはなかった音楽で、かつ、懐かしさをテーマとしているバンドだと思った。本人たちは私が生まれるより前の時代の空気を表現しているのだろうが、私は中学時代から彼らのことを認識している。こうして懐かしさが何重にもなる構造は昔からあるのだろう。しかしネットの隆盛でその周期も早くなっているのではと思った。懐かしいといえば先日、法事で田舎に帰った際、山々を見た時に涙が出た。こういうことは今までなかった。子供の頃から夏に一回帰るだけの場所なのでここで育った感慨みたいなものはないのだが、しかしだからこそ、自分を育てるでもなくただ変わらずにあり続ける景色が、変化してきた自分との対比として、やめる。最近はなんとなく言語化というもの自体を疑っている。

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