2023.8.26

新宿で昼間に予定を終え、何もすることがなかったのでただ歩いた。街には業態も規模も違う様々な店舗が並んでいる、と当たり前のことを思う。何も目指さず20分ほど歩いていると一周して元いた場所に戻ってきた。そのままもう一周歩こうかと思うともなく歩き始めると、新宿公園なる公園があったためとりあえずそのまま入園した。そしてベンチに座園し、スマホを見園する。この文法は意識的にふざけているわけではなく、何も考えていない時には実際に頭の中で言語がこうなる。

公園のベンチといえば理由もなく湿っているものだが、ここ新宿ともなればもはや湿っていないわけはなく、仕方ないのでなるべく乾いた設置面に体重を預ける不自然な姿勢で腰をおろした。

ひとは散歩する時、気になった店に入ったり、何気ない景色を写真に収めたりするらしい。私にとっての散歩はただ歩くことを指すので、店には入らなかった。のでせめて写真を撮ろうと思った。何のせめてなのか。しかしカメラを起動しても特に撮りたいものがない。日常の風景を切り取る、ということに身体が「なぜ」と言っている。それに対し脳が、じゃあ日記なんか書くな、と言っている。取り急ぎ空を撮った。なんだかよくわからない。帰りに蕎麦でも食べて帰ろうと思ったが、なぜかどこにも寄らず家に着いた。オートミールでお好み焼きを作って食べた。お好み焼きはキャベツとソースがあれば成り立つ。

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