Tシャツ
中に詰まったそれが筋肉なのか贅肉なのかは不明であったがとにかくその巨躯に見合わぬミニマルサイズのTシャツを纏った男の胸元には何やら荒々しい筆文字で殴り書きのプリントが施されており伸び切った生地によりそれは判読困難であったが辛うじて胸と腹の間のくぼみにて張力を回避した箇所に(笑)と書かれていることを確認できたため恐らくこれが面白Tであることが推測できたのだがだからと言ってそれが引き金に掛けられた男の人差し指の力を緩める理由にはなるはずもはなく結果として私の人生で最後に得た知が上記であることがこの瞬間に決定したのだった。
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