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日記

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愛と渾身のうらみ
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2020年11月の記事一覧

✈︎

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最近気づいたこと 同じ教室で「みんな無邪気だな」と思っていたときにはわからなかったことだけど、それは自分ではない人たちが幼かったのではなく、抱えてる孤独の量が違いすぎるからだった だから、歳上の人とならまだテンションが合うだろうなんてこともないらしい きっと、同じくらい孤独な人や同じくらいの孤独を消化してきた人しか許せないんだと思う 大好きな人と二人で暮らせ

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11月24日火曜日

あっ!という間にすぐに沸くティファールが沸くのを待てずに、ぬるいインスタントスープを飲む。よく、本当によく、バイト先に傘を忘れるもんだから、二刀流で帰ることが本当によくある。今日もそれでいて強くなった気分でいた。プレミアム・ファンタとか言われるとどうしても欲しくなるし、やっぱりバイト仲間には打ち解けられないまま、まわりの楽しげな会話を聞きながら、わたしはわたしの内側に引きこもっていろいろなことを考

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二粒

土曜、久しぶりに行った家族旅行では、自分がいかに成長したか、変わったか、をつくづく思い知った。刹那的な幸せを許し、何かが終わっていくのを感じた。幸せで、切なくて、充実した時間だった。
日曜、高校生の頃大好きだったバンドのライブへ行った。メンバーが二人抜けるため、現体制では最後のライブ。死ぬほど好きだったバンド。生きてしまえるほど好きだったバンド。やっぱり、その節目は悲しいもので、さみしくて、いろん

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はじまりの日

はじまりの日

本日は、授業が再開した日、そして久しぶりのアルバイトの日でした。
わたしは地元のこじんまりとした用品店で働いています。中学の同級生のお父さんのお店。今日は、若ママさんとシフトが同じだったので、暇な店内にぽつんとあるたったひとつのレジを前にして、膝の力を抜きながら、ふたりでおしゃべりしていた。
若ママさんは「もうすぐ子どもの誕生日なんだ。12月25日が誕生日だから、クリスマスのお祝いは24日にして、

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バッドモーニング

叫び声で目が覚めた ボケてしまったおじいちゃんの奇行に飛び交う家族の声で、目を覚ました おじいちゃんは、むやみに電話をかけたがる 叫び声が止み「ブチっ」と聞こえた 電話の元線が引っこ抜かれていた やれやれと思いながら、自分のいちにちをなんとか始めようとする 自分のいちにちをなんとかこなそうとする 朝ごはんは食べずに、やっておかなかった宿題を急いで終わらせる 一限目、外国語の講師が、沈黙を五秒数えて

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おじいちゃんが徘徊した!

今日は一日中ひまだった。
お昼時に起きて、映画を二本観て、油絵にまた一色足したりした。
夕方、気づいたらおじいちゃんがいなくなってた。ちょうど帰ってきた母と父と、近所を探しにいった。足が悪いおじいちゃんは、もうまともには歩けないけど、庭にも近所の畑にもいなくて、困っていたところ、ご近所さんから電話がきた。近くのお寺にいるらしい。とっくに死んでしまったご先祖様のことばかり考えてるおじいちゃんを責める

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