バッドモーニング

叫び声で目が覚めた ボケてしまったおじいちゃんの奇行に飛び交う家族の声で、目を覚ました おじいちゃんは、むやみに電話をかけたがる 叫び声が止み「ブチっ」と聞こえた 電話の元線が引っこ抜かれていた やれやれと思いながら、自分のいちにちをなんとか始めようとする 自分のいちにちをなんとかこなそうとする 朝ごはんは食べずに、やっておかなかった宿題を急いで終わらせる 一限目、外国語の講師が、沈黙を五秒数えて出て行った ああ、なんてバカバカしいんだろう なんだか悔しくて、泣けてくる 何もかも、思っていたよりばかばかしくて、どうしても悔しくて、気づいたら眠っていた 何かを強く感じていても、何かを強く思っていても、いつだって世界情勢にはおいて行かれるし眠ってる間も誰も待っていてくれないんだもの!

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