2023年に制作した図像小説一覧
画数濃度で、絵が浮かび上がる小説を作り続けている。
それを、図像小説と呼んでいる。
2024年の今年は、現象であることを望む。
幼少の頃、地球儀を見て、やがて、地球上に住む人類のすべてになりたいと思い、大学時代に断念した。20代の頃、ポルターガイストになりたいと思った。騒がしい幽霊が部屋中の物を飛び交わせるかのように、矛盾し合う各要素が様々に干渉しあい打ち消しあい、中心とされるレベルの作家性を掻き消し、現象だけが残ることを望んだ。
そしてそこに、夜のエッセンスを溶け込ませたい。
DJ名義として2002年にスタートした自分こと_underlineは、医療用ゴム手袋でインスタレーションを始めるよりも前、ノイズ表現をやるとともに文字化けを扱った小説を作っている作家だという認識をされていた。2000年からのその一連の作品群の全貌をざっと眺められるようにカタログを2022年末から着手していて、その完成が2023年の幕開けとなった。
文字化けを始めとしたランダムな文字列による2009–2017年制作 ’不明瞭な’ 6部作の長編小説『Garbled』を全文読めるページを改めて作り、内容紹介画像をStable Diffusion 2.1 Demoを用いて作った。
上のリンク先でも見れるが、ここでも並べておきたい。
あと、AI画像生成のフェティッシュイメージが素敵すぎて勿体なかったので、スピンオフ的に編集した「Liquid Edition (era)」をMediumやnoteに。
LEe #2 ぶんの画像イメージもあるのだが、まぁ、気が向けば。
2012–2015年制作、格子状のカード式64連作の伏字小説群『Deistic Paper』のトップページデザインもそれに合わせて更新し、作品歴ページをがっつりと作る。そこで、幾らかの過去作を読めるようにした。
これらのあと制作を始めた999連作の図像小説『Cave Diver』は、年末に81点まで進めた。本当は99点まで行きたかったが。
https://www.instagram.com/line.under/
東北編と沖縄編の設定資料。
001–036 までを1つのページでまとめて読めるようにもした。
下のリンクは、Mediumとnote。両方、同じ内容になっている。
ケーブダイビング資料の読書もnoteに、まとめている。
また、54字の物語にチャレンジしていて、『54 cave diver』を制作。
図像系ではないが、この文脈から、2x2の4字~25x25の625字までを2点ずつ制作する連作可能性の文字数実験『Unio Mystica 神秘的合一』をnoteで有料公開し、そのnoteでは自作小説カテゴリー〈letter-dust alchemy〉を設定した。
『Unio Mystica』で、小説における文字数はおおよそ把握した。
2023年は図像小説群を『Cave Diver』以外にも、どんどん増やしている。
まず、OpenSeaでのNFT販売用9連作『Edge of Chaos カオスの縁』。
https://opensea.io/collection/edgeofchaos
名刺代わりのフリーペーパーや小説方面の名刺を作り、そこをカンバスに図像小説群『Dual Variable』を I, II, III, IV, V, VI まで制作。
数点の鉱物詩の他、フリーペーパーの裏面にはインスタレーション〈Reprendre 41 ans〉at Na+H Concept Room。’2022
『Dual Variable』だけでミュージアムになるようなシリーズにしたい。
今年も探訪記として兵庫県3-播磨編-をMediumに記したが、
この探訪シリーズの図像随筆の展開序文として「梅まれに」を制作。
この書の原型は松尾芭蕉からで、その読書系もnoteにまとめた。
自分にとって現実世界はある程度有意義に過ごせていればそこまで重要じゃない。仮構世界の方が重要だ。そして両者をディコンストラクションしたい。自分がAIにシンパシーがあるのは、プログラムというテキストしかない世界線が、現実そのものを変えているからだと思う。
図像小説は、言葉だけでより多様にメディアを横断したいと思い、2017年に始めたスタイルだ。
また、2022年のテキスト作品シリーズ「sentence~das Ding」を1つのページにまとめた。
他に、制作予定のままの図像系に16連作の「sexdecuple」や、2連作の「FETISH / BDSM ダイバーアリス」がある。
AI生成、Chat GPT-3.5 + Stable Diffusion 2.1 Demo による、不思議の国のアリスの新しい物語の生成「alice of queens gift」の物販用冊子。
これもnoteで読めるが、幾らかの画像は冊子にしかない。
QR Code Poetry。
2023年も連載小説、仟燕色馨シリーズ「蜃気楼の境界」編、途中からまさかの麻雀小説にもなっている(十)から(十四)までを掲載させてもらっているチェリー木下さん編集発行フリーペーパー「渦とチェリー新聞」。
これも、第一話から第七話までをネット公開。
第七話まで読むと、第七話からチェリー木下さんの朗読版がある「渦とチェリー」チャンネルに接続できて、最新話まで到達可能に。
その特別号の文集「ゆるゆるアンデパンダン」にも、図像小説として「翀」を。この妖怪シリーズ、9作くらいは作りたい。
小説、とりわけ図像小説は、上記の倍の量は作るつもりでいた。なんにせよ、2024年にもっと頑張りたい。物販制作もしたい。
ここまでで1つのページにしてもいい分量になったが、自分は本来地球になりたかった人間なので、このまま並列して続ける。
以下、アート/ノイズに関しては、次のリンク先、後半参照。
_underline, 2023.1
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?