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歳を重ねて視界が広がった。

また年齢ネタです。はい。

最近、血圧が高い事に気付き、食生活を見直す事にした。うちは仕事と夫婦二人というライフスタイルのせいで、外食が圧倒的に多い。かつ、私よりも夫の方が身体が大きいのに、彼の嗜好に合わせた店のチョイスをしていた事もあり、50を迎えた私にその影響がジワリとやってきたわけだ。

情報収集の手段としてネットは便利だ。血圧を下げる手段はあらゆる角度から提供される。明らかに商品を売ろうとするサイトから、お医者さんが病院のサイトで書いているもの、一般の個人の体験談等。色々見ながら検討した結果、まずはシンプルに食生活を見直すのが、長い目で見て、一番本質的な対策だと思った。

具体的には塩分量を減らす事だ。

1日の塩分量の目標は7gとか、女性は6gとか、リソースによって結構情報がバラバラだが、これを守るのはかなり大変。そもそも日本人は塩分取りすぎだから、最近基準が厳しくなっているらしい。ふむふむ。

で、まず見始めたのが食品の成分表。これまで、20年近くダイエットに取り組んで、カロリー表示には結構敏感な私。かつ、ここ7年ほどは、タンパク質量や、人工甘味料も気にかけていた。が、塩分はノーマークだった。

和風ドレッシングはカロリー低いけど、その分塩分がめちゃ高いって、知ってました?

実はマヨネーズって、塩分という点で優秀だって知ってました?(でも、コレステロールとか考えると、こればかり摂るのも悩ましい…)

急に知ったかぶりになって、仕事先で付け焼き刃の知識を周囲に撒き散らす私。

この連休は、ヘルシーかつ素材にこだわるお店探しにも余念なし。
探すと色々ある。素材の味を楽しむって大切。

自炊のために0.1gの塩の量を計るための計量スプーンとか買いましたよ。

やり始めたら結構面白い。私は割とストイックな所があって、この手の努力はゲーム感覚で頑張れるのだ。(結果が出ると面白い、っていうのもある)

結果、この生活始めて3週間で血圧は正常値に戻った。そういう意味では慢性的な高血圧では無かったのかもしれない。血圧計を買ったりして、一人で騒いでいたので、ちょっとだけ「なぁんだ」という気持ちもある。

初めて「減塩」に意識を向けてわかった事がある。
それは、世の中減塩を気にしている人はかなりたくさんいるという事。
スーパーで、醤油は勿論、納豆とかメカブとか、かなり多くのものに「減塩」とうたわれたものがある。
ネットでも一度検索をかけたら、その後延々と情報が出て来る。この2週間、色々学んだ私は、食品を買う時、コンビニで、スーパーで、外食で。見る観点が全然変わった。

そして思った事。

見えている情報って、本当に限定的なんだな。
世の中に溢れる情報って、関係ない人にとっては見過ごされる。歳を重ねて、中高年の視界が見えるようになった訳だ。
きっと、60代、70代、80代と重ねて行くと、また見える世界が変わって来るのだろう。

勿論、見え辛くなるものもある。視界というものは個人の興味や環境によって異なるから、違う業界にいる人や、若い人とも付き合わなきゃなぁとか漠然と思っていた。でも、歳取ると、ある程度皆平等に、新たな視界が手に入るのね、と考えたら、なんかニコニコしちゃう。

年齢を重ねると、得るものも意外と多いですよ。
そう考える方が、豊かだ。


とりのこ

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