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慶應大学生が新たな名産品づくりに挑戦!限界集落で作られる幻の果実「さるなし」を使ったマカロン発売!

皆さんは幻の果実「さるなし」をご存じですか?おそらく大半の人が耳にしたことすらないと思います。

さるなしとは、味や断面がキウイに似ている甘酸っぱい果物で、市場ではめったに出回らないことから、幻の果実とも呼ばれています。
そんなさるなしが富山県南砺市利賀村(なんとしとがむら)という人口が450人ほどしかいない小さな村で生産されています。今回はさるなしが美味しすぎて惚れ込んだ慶應大学生が、大好きなさるなしを広めるための商品開発にチャレンジするまでのストーリー。

「利賀村の力になりたい」

はじめまして!

私たちは、慶應義塾大学商学部の牛島利明研究会のプロジェクトで、富山県南砺市の山奥にある”利賀村”をフィールドに活動する、「利賀プロジェクト」:通称「トガプロ」に所属しています!

限界集落である”利賀村“は、伝統文化・食・自然・村の方の温かさなど、魅力溢れる村です。しかし、現在は人口減少や高齢化に起因する諸問題を抱えています。私たちは、そんな利賀村と向き合い、課題発見から課題解決のための企画・実行まで幅広く挑戦しています。

私たちトガプロが利賀村に足を運ぶうちに、幻の果実と呼ばれている「さるなし」が、利賀村で育てられていることを知りました。
「さるなし」は見た目や味はキウイに似ているのですが、とても小さく、密集して木に生えているという面白い果物です。
甘酸っぱくて、『猿が我を忘れて食べて、なくなってしまう』という名前の由来通り、いくらでも食べてしまいそうになりました!

しかし、さるなしの生産者である野原丈司(のはら・たけし)さんは、
「さるなしをたくさん畑で育てるけれど、ご近所の人に配ったり、自分でジャムにするだけで、大量に余ってしまう。さるなしを利賀村の名産品にしたいという想いもあるが、自分ひとりではどうにもできない」
と、おっしゃっていたのです。
私たちはそのお話を聞いて、何か野原さんの力になることはできないかと考えました。
そこで、利賀村にある商工会の協力も得ながら、「余っているさるなしを商品化して、利賀村の新たな名産品として確立させたい」という目標を立て、活動することにしました。

さるなしとは:
さるなしは、標高600m以上の山岳地域にのみ自生すると言われている秋が旬の果物で、その希少性から「幻の果実」と言われています。断面や味がキウイに似ていることから『ベビーキウイ』とも呼ばれています。栄養価が高く、レモンの10倍のビタミンCが含まれており、タンパク質分解酵素も大量に含んでいます。こうしたことから、疲労回復や強壮、整腸作用などの効能を持ち、スーパーフルーツのひとつとしても有名です。

https://www.karumaisan.jp/specialty/sarunashi

2年目となる商品開発プロジェクト

この商品開発プロジェクトは昨年度から始まりました。昨年度は東京都目黒区にある「ENTIER(アンティエ)」と協業して、さるなしのケーキやパンを開発しました。
無農薬でのさるなし栽培に取り組んでいながら出荷先が見つからずに困っていた生産者の野原丈司さん、ケーキを通して地方地域に貢献したいと考えるパティシエの柴田雅章(しばたまさあき)さん、そして、利賀村を盛り上げたいと願う利賀プロジェクト、この三者の思いが繋がり、商品の開発に至ったのです。
昨年度の商品開発の情報はこちら

今年度は『さるなし=利賀村』を富山県内で広げるべく、富山県での協業先を探しました。
そこで、北陸初のフランス人パティシエのジョスラン・ランボ氏が手がけるマカロン・フランス菓子専門店「Monsieur・J(ムッシュー・ジー)」に白羽の矢が立ちました。

ジョスラン・ランボ氏

「Monsieur・J」は、2013年11月富山市内にオープンしたお店で、地元放送局や新聞社など、多くのメディアに取り上げられています。実際のところ、富山県で高評価のケーキ店の第1位に選ばれたり(ねとらぼ)、食べログ百名店に選ばれたりするなど、素晴らしい実績をあげています。
また、利賀村と「Monsieur・J」との繋がりも強く、すでに利賀村の名産品である黒文字茶を使ったクロモジマカロンも発売しています。
利賀村との結びつきが強く、有名店である「Monsieur・J」とさるなしマカロンを発売することで、富山県内でのさるなしと利賀村の認知度向上に寄与できるのではないかなと考えています。
また、百貨店である「富山大和」や富山県CiCビル内にあるアンテナショップ「ととやま」でもさるなしマカロンを販売し、そちらのスペースの広報物作成も利賀プロジェクトが担います。

「Monsieur・J」「富山大和」「ととやま」で販売する『利賀さるなしマカロン』(単品:351円)

【Monsiuer・Jさんの想い】
本場フランスの感性と日本の地方で採れる素材とのコラボレーションを行い、新しいスイーツを作りあげることをコンセプトとして店を構えています。
本企画でさるなしマカロンを実現することで、日本の未来を考えて頑張ってる子たちを応援し、自分たちのスイーツにも新しい風を取り入れたいという思いから協業させていただくことに。さるなしの色鮮やかな緑と程よい酸味を生かしたさるなしマカロンを、ぜひ多くの皆さんに味わって頂きたいです。

利賀村と繋がるきっかけ作り

私たちは、お客様がさるなしスイーツを食べることで、利賀村に興味を持って頂くきっかけを作ることを大切にしています!
「ENTIER」とコラボした昨年度は、「さるなしケーキを食べながら、さるなしの生産地である利賀村に思いを馳せてもらう」をコンセプトに、生産者である野原さんやパティシエの柴田さんの思いをまとめた動画を作りました。
今年度作成したコンセプト動画は、さるなしの収穫から、さるなしがマカロンになるまでの過程を、アニメーションを用いて一つのお話となるように作成しました!

トガプロのYoutubeで配信しているのでぜひご覧ください!

また、利賀村宛のポストカードも配布する予定で、生産者の野原さんに利賀さるなしマカロンの感想を送ることもできます。
このように、今年度は昨年度よりも、利賀村と繋がるためのきっかけづくりに奔走しています!

私たちが惚れ込む利賀村とさるなしを富山の皆さんへ!

さるなしスイーツを通して、もっと多くの人に利賀村の魅力を知って頂き、関わってほしい。その思いが原動力となって、私たちは活動しています。
さるなしマカロンを食べることで、利賀村はどんな場所なんだろう、このさるなしマカロンは、誰のどんな想いが込められて完成したものなんだろう、ということに、思いを馳せてほしいです。
そして、利賀村に興味を持った皆さんに実際に足を運んで頂き、生の利賀村を感じてほしい。
さるなしマカロンが利賀村に関わる入り口となれば、こんなに嬉しいことは正直ありません!
利賀さるなしマカロンが多くの方の手に届けば嬉しいです!

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利賀さるなしマカロンが発売される「Monsieur・J」の情報はこちらから
https://www.monsieurj-patisserie.com/
百貨店である「富山大和」
https://www.daiwa-dp.co.jp/toyama/
富山県内CiCビル内にあるアンテナショップ「ととやま」
https://www.ikiiki-toyama.co.jp/


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