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#1 中学

大学に入って1年が経った。自分の目標とやりたいことをたまに見失ってしんどくなる日々もあるけど、たぶんうまくやっていけてる。
これまでのこと、これからのこと、目標、夢。頭の中で整理したいので、このnoteを書いてみます。



はじめての海外

はじめて人生に目標を持ったのは中学2年生のとき。なぜかずっと海外が好きで、最高にわくわくする存在で、留学にいつか行くんだろうと思ってたし、行けると思ってた。

中学2年生の春に学校の海外研修ではじめてカナダに行った。
たった1週間だったから、旅行感覚で行ってしまった。

そこで、
はじめて「物乞い」の人を見た。


ショック。大ショック。

私にとっての「ふつう」の世界では見たことがない存在だった。
彼らに手を差し伸べることは、自分の身を危険に晒すって聞いた。
私にはそうは思えなかった。どうしても。

はじめて認識した海外の違和感は、日本ではただ目に見えていないだけのもの、だったのかも。


仲間、挑戦

また海外に行きたかった、自分の知らない世界を知りたかった、
そして、たぶん、過去の自分を救いたかった。

トビタテ!留学JAPANに申し込んだ。
何日かけても納得いく書類ができなかった。

そこで一緒に全力だったのが、ふみとあいか。
中高一貫校の特権で中3でも申し込めたから、全力で全力でやった。

3人でトビタテの先輩に添削お願いして、早朝までフィードバック出し合って、提出が危うかった時は、職員室で泣いた。

最初の頃は、
「私たちって、なにがしたいんだろうね?」
たくさんたくさんはてながあって、留学計画を自分で作るなんてとても出来なさそうな状態。

だけど、話しているうちに
学びたいこと、見たいこと、体験したいこと
それぞれの留学計画と目標が見えてきた。

最初はトビタテ3人で行こうね、同じ国もありだね〜って感じだったけど、
途中から、それぞれがどんどん自分らしい留学プランを作っていった。

仲間がばらばらの場所に留学するなんて、すごく寂しいはずなのに、全く寂しくなかった。これこそが本当の仲間だ、って感じたし、今も信じてる。


フィリピンのスラム街に行きたかった。

カナダで見た物乞いの人、ストリートチルドレンの存在、裸足で道路に立ち、赤ちゃんの口に手を当て物乞いをする子ども。

カナダに行ったあと、たくさん調べて聞いて見た。
どんどん世界の見方が変わっていった。世界にはたくさんの人がいて、こんなに苦しんでる人もいるんだ、、。

私のアンテナが反応するのは、
「自分じゃどうしようもできないことに苦しんでる人」
を見た時。

それが顕著に表れたのは、フィリピンのスラムに行った先輩がみせてくれた、1枚の写真だった。

誕生日パーティーをしている綺麗で大きい家。たくさんのキラキラした服を着たお友達と、祝われる子。
日本でもあまり見ない大規模なバースデーパーティー。
その写真は、最初は、そこに集まっている子どもたちの幸せを映したものに見えた。

よくその写真を見てみる。
窓には、無数の人影。

ストリートチルドレンたちが、誕生日パーティーを外から覗いている。

状況が理解できたとき、言葉が出ないほど苦しかった。
同じ地域に生まれた、同じ地域に住んでいる、同じ子どもなのに。
窓からのぞいている子と、ティアラを付けている子は、家の中でパーティーに参加している子は、何が違うんだろう。
どうして数年しか生きていないのに、その間で格差が生まれてしまうんだろう。

この子どもたちは、「自分じゃどうしようもないこと」を日々の生活のなかで目の当たりにしてる。
そう思った。

最初は、助けたい、とか、救いたい、って気持ちはなかったし、今もそんなに自分が与えられる影響を過信はできずにいる。
ただ、なぜそんな状況が生まれているか知りたかった。
理不尽なこの世の中に、文句を言いたかった。


だから、フィリピンのスラム街に行きたかった。
こんな理不尽と戦いたかったから、まだ社会を知らない、理不尽に慣れていない高校生のうちに、フィリピンのスラム街に行きたかった。

留学は、コロナで中止になった。

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