【自然農】人は楽で楽しくできるものにながれる【田植え記録】
稲作を持ち込んだ弥生人と、それを拒んだ縄文人。日本全国に普及するまで、なんと約700年もかかったのだとか。
なんでそこまでして拒んだのか、諸説あるけれど
いやわかるわ、、
はじめての自然農での田植え、正直大変だった!!そりゃあトラクターや農薬使いたくなる、、、。
これから除草の作業はあるけれど、田植え自体は無事に終わって何より。(ほっ)
私が勉強の場として実践させて頂いている、およそ縦14m×横4mほどの田んぼ。
苗床作り〜田植え終了までの備忘録を書き残していきます!
はじめての稲作のきろく
種籾の選別
まずは、身がスカスカになっている種籾を取り除いていく!
やり方は単純で、種籾を入れたバケツに水入れるだけ。
身の入った籾は沈んで、スカスカな種籾は水面に浮いてきます。沈んだ身の入った種籾を使用していきます。
苗床作り
田植えをする前段階。
種から芽を出すベッドみたいなもので、田んぼの一角に作ります。
この苗床を作るのが第一の山だった、、、!
まずは苗床を作る場所の草を刈って、麻紐で範囲をとります。
そしてこんな感じに溝を作っていく!
種降ろし
苗床に種籾を降ろしていきます。
これが第二の山!
種を降ろすのは、穀雨の頃。穀物の発芽に良い雨が降るそうです。(4月20日頃〜5月4日頃)
ただこの種降ろしは、雨が降っている日はやり難くて向かないらしく、、、。
仕事が休みの日に限って雨が降って、全然作業が進まずに焦る!
4月22日、天気予報は雨。
空を見ると、意外と大丈夫そう??いやでも途中で降ったら、、と家でムズムズ。
天気は明日からも雨が続くし、行くなら今だ!と田んぼについたのは16時。
あともう少しで苗床の土台も完成だし、種を降ろすだけだし、2時間くらいで終わるだろう!と思っていた自分が甘かった、、。
種籾を一粒ずつ3,4cm間隔に降ろすのも、意外と時間がかかる!集中しているとあっという間に日が暗くなってきた。
やっと種を降ろし終わって、さぁ覆土だ!
ザルで土を濾して、土をかけていこうと思ったら(できるだけ土をふわふわな状態にもっていく為)連日の雨で土が湿っていて全然濾せない、、、。
日も落ちて、街灯もひと気もなくカエルと鳥の鳴き声しか聞こえない。たぶん、ここから先の時間は人間がいてはいけない世界なんだ、、と本当に思った。
途方もない地道な作業に心が折れているけど、中途半端に終われない自分の変な完璧主義に呆れ泣きそうになっていると、
少し離れた田んぼで作業していた農仲間の方が、「そろそろ帰ろうかぁ」と様子を見にきてくれて、駅まで車で送ってくださった( ; ; )
結局あと2割のところでタイムアップ。
もう無理して作業することはしないと誓った日。
その後の27日、無事に雨の中の晴れ間に全ての種籾の上に覆土をかけることができた!
覆土をしたら、クワで鎮圧→イネ科の青草も引いて、もう一度鎮圧!鳥よけもして、、
一粒でも米ができたらもうそれでいい、、と思った。芽生えまで待ちます!
成長していくお米の苗たち
苗床完成から約2週間後の5月10日、、、
無事にお米の苗が覆草の間から芽生えた!
うれしい!
覆土がゴワゴワしてしまった部分も無事発芽。
ただ、すこし発育が綺麗に覆土をかけた方に比べるとまばらに。
発芽確認から約1ヶ月後の6月17日、、、
背丈15cmほどに成長!
ちょくちょく雑草も抜きながら面倒をみた1ヶ月。
まばらになっていた苗も、きれいに覆土をした苗と大差なくなっていた。
やっぱりある程度の周りに生えている雑草を抜くと、養分が稲に集中するみたいで、この後一気に稲が伸びる!
雑草は敵にしないけれど、ある程度のバランスをとる必要はあるんだなあ。
田植え
種を降ろしてから約2ヶ月が経った、6月21日。
あらかじめ準備しておいた目安の紐に沿って、いよいよ田植え!
田植えの時期は、夏至(6月21日頃)まで。遅くても半夏生まで(7月1日頃)とのこと。
(とかいいつつ、この間にやる方が多かった)
夏至〜秋分(9月22日頃)は稲の成長期(分けつ期)で、この期間にどれだけ身体を大きくできるかが鍵らしい。
今までもお手伝いに来てくれていた彼氏、田植えに参戦。
ただこの日は、お互い朝早かったし眠い+めっちゃ暑い(猛暑)ところに加えて、
苗床から稲を取り出してひと苗ずつに分けて、ひとつずつ植えていくというこの手間のかかる田植えの作業。
ドロドロになるし、お互い疲れてイライラし始める笑
一緒に行く時はいつも車を出して、手伝ってくれる彼氏に申し訳なくて、必要以上に気を遣ったら余計にイライラさせるという悪循環(笑)
田植え体験!とかもやったことないし、いきなり初心者にしては広い?(約60㎡)範囲の田植え。
しかも早く終わらせなきゃと焦って、今日できるところまでやる!という自分のスパルタ精神がまた出てしまって、彼氏にとってはいつ終わるかわからない灼熱の田植えの時間、、笑
そりゃお互いイライラするよね笑
この日は彼氏のおかげで無事に全体の6割ほど田植えが進みました!ほんとにありがとう( ; ; )
25日。午前中から1人で田植え再開。
もう人に合わせても良いことないと前回の田植えで悟った彼氏は無理しない程度にお昼から車で参戦。笑
生理2日目で正直この日は休めばよかったと後悔しつつ、持ち前の特定のところでの諦めの悪さを発揮してあと3割ほどのところまで進める。
クーラーのついた車内で休憩するのは至福の時間、、。車は偉大だ。
田植え3日目の7月2日。
曇り雨の空。
猛暑よりはマシと思えるけれど車がないもんで
大きめの傘の中に避難。
苗床を平らに戻して田植えラストスパート!
苗床を戻したら代かきしたみたいになって、足がのめり込んで動きづらかった、、、。
そんななか格闘してやっと、、、
ついに田植え完了ーー!!
苗床作り+種降ろしに約6日、田植えに3日、苗床や田んぼの雑草のお手入れはトータルで約7回?
日数で言えば約2週間ちょいの作業!
慣れてないから、これは時間掛かった方だと思う。
慣れてる人はトータル日数1週間くらいでやれちゃうんじゃないか?
一回ごとの作業はけっこう体力使うし、大変だけどこうして終わってから日数でみると、
逆に短期間集中するだけでお米って作れちゃうのか、と思ってたよりハードルは低く感じた。
ただ、この面積でとれるお米の収量はおよそ15〜25kgほどらしい。
もっと面積を大きくするとなると、、さすがに1人ではしんどいし、まず田植えは1人でするもんじゃない。笑
お盆までは除草期間
田植えが無事に終了して、様子を見に行った7月5日。
無事に地面に根付いて、何本か分けつがはじまっているものもある!
田んぼに水を張ったり、かわいたり、を繰り返してどんどん稲は強く根付いて太くなってくるのだそう。
無事にお米がなりますように。
稲穂が垂れるような光景を見たら、ジーンとくるだろうなぁ。
いろいろ出てきた課題や疑問。
バタバタと走り去った稲作期間。
やってみると、個人的には畑に比べるとしんどさを感じた。面積の問題もあると思うし、長時間の作業が必要なところとかが大きいかなぁ。
「自然農の稲作が子どもからお年寄りまで幅広く、もっと楽しくできるにはどうしたらいいだろう」
自然農を広めたい自分にとっては、今回感じたこの“しんどさ”はかなりまずい!笑
いろんな技術面の反省点もあるけれど、これが一番の課題として残った。
あと、「なんで縄文人は頑なに稲作を拒んだんだろう」という疑問。
やってみてわかる、これはしんどい。あれだけ芸術性が高い縄文土器や土偶を作ることに忙しい縄文人は、その暇もなかったのか。笑
一般的に稲作が広まった弥生時代から争いが起こるようになった、というのもなんか頷ける。
すこし権力を持った人なら、お米、作っといてねって人を雇えるし、条件のいい土地を欲しがるようになるに決まってる。
この課題や疑問について、いまは何か突破口というか、解決策があるんじゃないかと漠然と考え感じている、、、。
とりあえずお盆まで除草を頑張って、実りの秋を楽しみに過ごそう🌾
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