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「経理DX」という道を切り開く。最前線で情熱を燃やす会計士の挑戦

リアライトを率いる、山本代表取締役。一見、静かで穏やかなタイプに感じましたが、蓋を開けるとそこには、「経理DX」にかける熱い闘志が。どのような想いで起業し挑戦を志すのか、その内面に迫ります。

経理業界で11年。培ってきたスキルを武器に独立

ー本日はよろしくお願い致します。まず始めに、経歴を簡単にお伺いできますか?
神戸大学を卒業した後、2011年から監査法人の監査事業部でキャリアをスタートさせました。6年ほど働いたあと、今度はコンサルティング関連の事業部に異動して、2年ほどですかね、経験を積んでいました。

その後は、個人で独立しつつ、2019年からIPOコンサルの会社に所属して、IPO準備会社の支援を経験してきました。

ー会計とコンサルが組み合わさったようなキャリアなんですね。その後、前身となる会社「Minconパートナーズ」を立ち上げ、今夏「リアライト」を分社化。立ち上げにあたって不安などはありましたか?
前身の「Minconパートナーズ」の中でも、1つの事業として「経理DX支援」をサービス展開していました。ただ、もっと時代の変化に対応した最適な経理DXサービスを作りたいと思い、「リアライト」の分社化に至りました。

分社化しての不安ポイントは特にないんですが、ただ、「経理DX支援」って結構ニッチですよね。なので、どれぐらいニーズのパイがあるのかは探りながらでした。
ただ、分社化して半年も経っていないですが、ニーズは結構あるなと手応えを感じています。

ー手応えを感じられているのは素晴らしいですね。
経理部って、どの会社さんも年齢層が高めになりがちで、後継者っぽい方もいなくて、属人化が著しいんですよね。その対策として、DX化を通して仕組み化していく。そういった事業の進め方をしています。

お客さんに喜ばれる仕事をしたくてコンサルに。
顧客視点でニーズを汲み取る

ーお話を伺っていると、すごく戦略的に淡々と物事を進められていらっしゃる印象です。
そうですね、周りからは、何考えてるかわからないとよく言われます(笑)。
例えば何かトラブルが起きた時も、決して動じないというか。起こっちゃったことは仕方ないので、原因を探るのはもちろんのこと、次に早く進もうよ、と考えるタイプです。

ーものすごくコンサルっぽい考え方ですね(笑)。キャリアのスタートは監査でしたが、元々コンサルを目指していらっしゃったんですか?
これは監査側にいると誰しも感じることかもしれませんが、監査って、やっぱり、お客さんに喜ばれにくいんですよね。チェックする係なので、嫌われ役になりやすい。なので、もっと喜ばれる仕事がしたいなあと思って、コンサル部に異動したいという話をしていました。

でも、ここがキャリアにおけるひとつの転機でした。その後、IPOコンサルの会社にも所属しましたが、そういった経験を通して、コンサルの視点を鍛えることが出来ましたし、今の仕事にも直結しています。

ーコンサルの視点について、どのような部分を鍛えてこられたのか、具体的にお聞かせ頂けますか?
例えばですが、「積極的に仮説ベースで提案することで、自ずと解決策が見えてくる」という部分ですね。
「相手の意向や考えを聞いてみよう」みたいなのはよくありますが、それは、どちらかというと監査の世界での話。
コンサルの場合は、お相手がきちんと解決策を考えきれてないことも多くて、なので、それをきちんとこちら側からアイディアを出していくことが大事。
聞くだけでは絶対にだめで、知識と経験をもとに、こちらから仮説を繰り出していく。相手にとって大切なものを何か生み出す上では、とにかくぶつけてみるということが大事なんじゃないかなと思っています。

「経理DX」にかける想い。
現場視点で描くデジタルとの共創

ーコンサル視点を鍛えつつ、独立に至ったかと思いますが、そもそも前身の「Minconパートナーズ」は、どのような想いで立ち上げられたのでしょうか?
独立した理由ですが、やっぱり組織にいると、自分だけで判断しきれない、独断で決めきれない歯がゆさを感じていて。例えば監査法人で管理職だった頃、お客さんのニーズは掴めているのに、それを解決することが出来ない。独断で決断しきれずに、支援しきれないということがあったんです。

そこから会社を立ち上げたわけですが、本当に何もないところから始まったベンチャーなので、顧客を獲得するのが本当に大変でした。他人のふんどしで相撲を取るというか、紹介してくれた会社さんから、案件をいくつか頂いたこともあって。でも、本当に凄く助かりましたし、感謝してもしきれないです。

ー当時、何か支えになっていた考え方や戦い方は何かありましたか?
コンサルの現場に身を置いていたのが本当に大きくて、おかげで、顧客のニーズを汲み取ったりという営業的な思考を磨くことが出来ていた。
ベタですが、相手の会社のことをよく調べるとか、何か共通項を見つけるとか。相手のことをよく知る、みたいな。きちんとお相手の話を聞き、読み取り、お返ししようという。そういったスタイルで挑んでいました。

ー地道に道を切り開いてこられたのですね。そして今は、「経理DX」というテーマを掲げていらっしゃいますが、ここに対する想いをお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?
経理って、いずれAIに置き換わるのではと思われがちですよね。でも、AI化を推し進めるのは若い方々なのに対して、実際の現場はそうではない。なので、完全にAIに置き換わるのではなく、形が変わる、というのが正しい表現だと思っています。

ーたしかに。経理の方々って、どちらかというとご年配の方が多い印象です。
そうなんです。それに、デジタル化がある程度進んでいるとしても、まだ人手が足りないと言われていて、これは、経理の前後に、人が介在しているからなんです。

例えば取引先との契約は人がしていることですし、経理にはそこからコミュニケーションを通して伝わってきますし、これは今後も、会計の世界においては変わらないはず。
なので、完全にAI化するのではなく、AIも活用しながら経理のあり方が変わっていくと考えていて、それを、きちんと導きたいなと思っています。


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