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【回答しました】カウンセリング前後の感情| 心の境界線の話

今日は質問箱にいただいた質問へお答えしていきたいと思います。


なめらかさん、こんにちは。
いつもインスタやxでアクセサリーを見させていただき、時々購入させていただたいております。今回の通販がタイミングが合わず購入できなくて残念でしたが、どの作品も素敵でした。

そしてnoteも読ませていただいています。
なめらかさんがカウンセリングを受けていることに正直言うと驚いていて、その経緯を知ってそんなにつらい経験をされたのかと胸が締められるように感じました。 実は私も心理カウンセリングを受けているのですが、同じくカウンセリングを受けられているなめらかさんにお尋ねしたいことがありメッセージを書かせていただいています。
なめらかさんはカウンセリングを受ける前、受けた後はどのような感情になっていますでしょうか。

私は、正直に言うとなめらかさんや恐らくカウンセリングを受けられている多くの人と違って大きなトラウマやトラブルがあったわけでもなく、日常生活に支障をきたしているわけでもなく、一時期SNSの人間関係が上手くいかなくて相手に対して自分の不安を訴える執拗なメッセージを送る迷惑な行為を繰り返してしまい、それを知った友人から「心療内科なりカウンセリングなり受けた方がいいよ」と言われてカウンセリングを受け始めて一年半ほど経っていまそれなりの期間カウンセリングを受けていますが、カウンセリングを受ける前は「憂鬱」だと感じています。

カウンセラーさんは優しく、私の考え方を肯定も否定もしませんが「ごちゃついてくる思考はまず一旦受け流していこう」という方針で関わってくれています。けれどカウンセリングを受けた後は「やっぱりカウンセラーさんがそうやって指摘するってことは上手くいっていない/間違っていたのだろうか」と考えてより一層憂鬱になってしまいます。それで期間を置いて、ホームワークをやって、カウンセリングが近づくと「嫌だな」という気持ちになってしまいます。

カウンセラーさんにもその思いを伝えており「嫌だと思いながらもカウンセリングを受けてくれて偉いと思う」と言っていただくことも多くあります。それでも、私はカウンセリングを受けることは自分の悪い部分を矯正するために必要なことであり、「カウンセリングを受けるから偉い」のではなく「カウンセリングを受けない方が悪い」という考え方なので素直に受け止めることが出来ません。

こういった感情のままカウンセリングを受けるのは良くない、と思うのですが他の人はどういう感情でカウンセリングを受けているのかわからず正解が見いだせないためこのような質問を送らせていただきました。
長々とした自分語りをしてしまい申し訳ありません。このようなメッセージが不快でしたら返信は不要です。ブロック等していただいても構いません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。


いつもnoteやアクセサリーをご覧くださっているとのこと、本当にありがとうございます!

そして、嫌だな憂鬱だなと思いながらもカウンセリングを頑張って続けている。
それはめちゃくちゃ凄いことだと私も思います。

初めはお友達に「行ったほうがいいよ」と言われたことがきっかけだったかもしれないけれど、自分は変わる必要があると感じたから、今も続けていらっしゃるわけですよね。
そこに向き合おうとすることは、誰にでもできることではありません。本当にヤバい人はそこに決して向き合えません。

しかしカウンセリングって「自分の悪い部分を矯正するために通う場」というより「自分がいま困っている部分は何に起因しているのかを探って、より心地よく生きられる考え方を獲得しに行く場」だと私は思っているので、そんなまるで何か罰され矯正されに行くようなしょんぼりした気持ちで行かなくていいんですよ〜。と思いますけれどもね。質問者さんはどうしてそんな気分になっているんでしょうね。

「なめらかさんはカウンセリングを受ける前、受けた後はどのような感情になっていますか」というご質問にお答えしますと、

【受ける前】
さ〜もっと暮らしやすい自分になっていくために今日もメンテナンスしちゃうぞ〜、という気分。
自分の問題について先生とやりとりする時間が単純に面白いので、謎解きに行くようなわくわくした気持ち。謎解きどころか、吐き出しだけで終わってしまうことも多いですが…。
日によってはシンプルにしんどさがあるので、助けて〜ヒントくれ〜〜という気持ちもあります。
心理療法でトラウマに触れるとその後揺り戻しが来ることが増えてきたので、今日は大丈夫だといいなぁ…という予期不安もあり。

【受けた後】
スッキリして前進した、心強い気持ち。
もっと話したかったなー、今日も時間足りなかったなーという気持ち。

トラウマを大きく思い出した回の後、数日間は不安な気分に傾くことも。

という感じです。
でもここらへんは扱っているテーマにもよるし、個人差がかなり大きいと思われます。カウンセラーとの相性にもよりそうです。

質問者さんの文章全体を読んでいて私がなんとなく感じたのは、ご自分と他人との境界線が少し曖昧傾向なのかなあという印象で、だからこそ冒頭に書いてくださっていたように私の境遇に深く心を痛めてくださることもできるし、お友達からのアドバイスを真摯に受け止めて一年半もカウンセリングに通い続けることができるという大きな強みがある。

しかしタイミングによって境界線が曖昧であることの負の側面が強く出ると、自分の気持ちや不安をわかってほしくて一人で処理できなくてSNS上の迷惑行為をしてしまうことがあったり、カウンセラーの評価や意見が気になって、私って大丈夫かな?上手くやれてるかな?と内心モヤモヤしてしまう。ということなのかなー?と感じました。

自分軸ではなく、他人軸寄りの考え方に今傾いていらっしゃるというか。というのも、文章全体の長さに対して、ご自分の「感情」を書いていらっしゃる部分がとっても少ないなーと思ったんですよね。「憂鬱」「嫌だな」とは書かれているけど、その中身があまり具体的に伝わってこなかったので「感情」をつぶさに感じることを許されなかった、またはご自分に禁じてきた暮らしをこれまで送ってこられた方なのかなーと直感的に感じました。

おそらく心の境界線の引き方のコツを掴むことに時間を割くと、質問者さんの問題のけっこうな大部分が解決するんじゃないかという気もします。
「バウンダリー(心の境界線)」とかで検索して、関連書籍を数冊読んでみてもいいかもしれませんね。もしくはそこをテーマにカウンセリングを進めていくとか。

境界線が曖昧なタイプの人って、だいたい親兄弟から境界線を踏み越えられて育っているものだから、そのやり方を学んで踏襲してしまっているとも言われますね。私自身も境界線が曖昧な方ですし、踏み越えたり踏み越えられたりされがちで、まだまだ本当に課題なんですね。

質問者さんが今、カウンセリングの前後に感じている憂鬱感って、実は形を変えた「怒り」にも似た感情だったりするんじゃないだろうか。
「他人に自分の判断の手綱や感情のトリガーを握らせていることによる納得感の得られなさ」というか。質問者さんの心の深い部分が「そろそろ他人軸じゃなくて自分軸を取り戻したいよー!」ってフツフツと静かに怒ってるんじゃないだろうか。つまり、また一段階変化できる良い前兆なのかもしれないですよねー。

もし私が質問者さんだったら。
ひとまず「いま『自分』は日常生活で何に困っているんだっけ」を、原点に立ち戻って考えてみるかなぁと思います。友達に言われたからとか、カウンセラーがどうとか、他の人はどうかなという他人軸はいったんぜーんぶ脇に置いておいて。

例えば、迷惑行為をしてしまったそのSNS上の人にまだ心が執着してしまっていて辛いとか。
気を抜いたらいつか他の人にも迷惑行為しちゃいそうで自分で自分が怖いとか。
恋愛や友人関係で相手に不安をぶつけがちでいつもうまくいかないとか。
何かそういう具体的な『自分』の困り事や不安要素がいま特に無いのであれば、何を目的にカウンセリングを継続していくのか、改めて見直してみてもいいかもしれませんね。

質問者さんは「日常生活に支障をきたしていない」と書かれていますし、そこの切迫感が薄かったら、カウンセリングに通い続けるのは私ならシンプルにかったるいだろうな〜とも思います。仮にそうでも別に全く悪いことではなくて、そういう気持ちも素直に自分でちゃんと感じていいと思うのです。

迷子になったら、現在地と目的地を確認しますよね。なので「今の自分の状態はどうか」(=現在地)と「自分の心がどんな状態になったら嬉しいか」(=目的地)について、再確認するための素直な対話を自分自身としてみるのもいいかもしれません。
そしてそれをカウンセラーと話し合ってみるのもいいかもしれませんよね。そういう時期に差しかかっていらっしゃるんじゃないかしらーともなんとなく思います。

正解はどこにもないので、質問者さんが自分なりの正解を、楽しく自由に描いていけるといいですよね。

そして、よりよい自分であろうとし続けられているご自分のことを、もっとご自分でめちゃめちゃめちゃめちゃ認めて評価して差し上げてほしいです。本当に凄いことなので…。

質問者さんがより心地よく健やかな道へと進めますよう願っています!


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