小声の日記(01/15〜01/21)
01/15
ちゃんと起きた。外が暗い。 朝が暗いさまを見ると、学生の頃この時間帯に通学していたことを思い出す。なんでこんな暗いのに行かなきゃいけないのか、と憤慨していた。今はなんでこんな暗いのに起きなきゃいけないのか、と憤慨している。
合間合間で、転職ばっかりうまくなる。
いつだったか働いていた会社の昇進面談みたいな場で、「これからこの会社でどう成長したいの?」と聞かれたときに、全く思いつかなかったことが退職のきっかけになっていたことを思い出した。
そして、自分の過去の日記に、こんなことを書いていたことを思い出した。
成長、ではないんだよなあ。うんうん、そうなんだよな。成長も前進も、世間一般的にポジティブとされる方向に変わらなくてはいけないような圧があって苦手だな、と思った。
01/16
昼食はラーメンにしよう、そして食べた後書店で本を眺めよう、と意気揚々と外に出るとめちゃくちゃ寒くて驚いた。ラーメンは食べたが、寒すぎて書店は諦めた。
帰宅後、休憩時間で転職ばっかりうまくなる。2日で読み終えてしまった!
清貧でいたいと思っていたけれど、それは貧乏であることを良しとするのではなくて(お金好きだし)、自分がじゅうぶん満ち足りていることをたやすく自覚できる心持ちでいたいということなんだと思う。
01/17
膝の痛みが再発しているのでいい加減診てもらおうと整形外科に行こうとしていた。というか、そもそも月曜日には行こうとしていたのに休診日で、昨日はバタバタしており行けず、ようやく行けるぞと昼食を済ませ、念のため診察日を確認する。水曜・午後、休診。タイミングが合わない。月曜日の時点で受診日を確定させておくべきだった。
01/18
健康診断。初めてバリウムを飲むので楽しみ半分不安半分で臨んだ。 最初に渡された膨張剤がおいしくて驚き、それを飲むために渡されたバリウムが少なくて「え、これだけ?余裕じゃないか」と思って飲んだ後、本物のバリウムが出てきてたじろいだ。これ本当にだめな人はだめなやつだ。 検査台がころころ動いて何かのアトラクションじみていて、胃の不快感を除けばおもしろい検査だった。
検査後、昼食を済ませて店舗用品の店へ。封筒とグラシン紙を買う。週末の豆と本の発送を目前にして、ようやく必要なものが揃った。
01/19
会社の面談で評価制度の話をしていると、自分のやりがいはマイナスを0にすることから生まれているのだなと思う。
「転職ばっかりうまくいく」を読んでいて「成長しない」と書かれていたことに深く共感したのはこの考えがあったからかもしれない。それを言語化してもらったのだと思う。
成長はしない、でも克服はしていく。日々生きているだけではマイナスになっていくものを、ゼロに戻していく作業。それを人は「成長」と呼んでいるのかもしれないが、自分にとっては「克服」や「変化」の方が腑に落ちる。変わることをポジティブに捉えなきゃいけない必要なんてない。そもそも二元論で語られるものじゃないのかもしれない。
夕方、「脳のお休み」が届く。早速読み始める。ヒリヒリする。
01/20
焙煎日。自宅用にと焼き始めた初回の焙煎を思いっきり失敗して焦がす。焙煎機がちゃんと閉められておらず、豆が焙煎ドラム内の空洞に詰まってしまったことが原因だった。こんなことが初めてだったので、うまく閉められていないケースがあることを知った。販売分は問題なく焼けて安心。
自宅から作業場までの移動に1時間くらい要するのだけど、移動時間中ずっとぼんやりすることに慣れてきた。何も考えず景色を眺めているだけ、ということができるようになったなと思う。
01/21
焙煎豆の発送日。
まずは試飲。どちらも良い塩梅。だけども、数日経ったらまた味が変わってくる。それが好ましいかどうかは現時点ではわからないので、いつも不安になる。ひとまず、発送分の豆は自分にも少し残しているので、時間が経過してからまた試飲をする。
味わいに問題がなかったので、梱包の前に豆を検品する。 焙煎中に欠けたてしまったものや、他の豆と同じくらいに火が通っていなかったものを弾いていく。この作業が好きなので、ほどほどに切り上げないとずっとやってしまう。 検品が終わり、梱包。豆を計って袋に詰めていく。本もこのタイミングで梱包する。できるだけビニール製品を使いたくないので、耐水性のあるグラシン紙で包む。きちんと守られた状態で届くと良いのだけど、不安なので不備があれば教えてね、ということを連絡しておいた。
そういえばこんな量を一気に発送するのは初めてかもしれない。思ったより時間がかかってしまい焦る。ポストに投函したあと、2日間の疲労がぐっとのしかかったような感じがしてぐったりしてしまった。
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