見出し画像

移動

今、帰りの新幹線の車内でお土産屋さんで買ったりんごのクラフトチューハイを飲みながらnoteを書いてる。

転職歴をA4一枚をまとめられない私、移動は疲れるけど嫌いではない。むしろ居場所を変えることが好き。好きな人と一緒にあっちこっち行けることはさらに良いけど。

台湾では赤ちゃんが生まれて命名する時に占いで名前を決める習慣がある。両親によると、私の名前は祖父のお兄さんにつけてもらったみたい。なぜかわからないけど。

名前に漢字の「萍」がついた。浮き草という意味。根っこを張らないからいつも水面や水中に浮かび漂っている草。たぶん、それはなぜか自分は長く同じ場所にいられない原因。それとも前世がノマドだったかもしれない。

三日間の出張。優しく降ってくる粉雪、地面に降り敷いた雪、森に積もった雪、太陽の光によって青白く輝く氷柱……南国出身の私が見慣れない風景に少し驚いた。

こういう微塵の喜びを誰かと共有しようと思って写真を撮ろうとしたが、携帯のレンズを通して見た銀白の世界は小さく虚しくて、実物の美しさの一割も収められそうになかった。言い訳に聞こえるかも。スマホでも上手く撮れる人はたくさんいるもんね。

とりあえずパシャパシャ何枚も撮った。数日か数ヶ月後、写真を見返したら、きっと頭の中によくこんな写真持ってたなと自分にツッコミしながら一気に削除する。

日本に来たばかりの時、たまにバイトで知り合った子と一緒にスナックやカラオケバーをはしごしてた。酔いが進むと、翌朝携帯のアルバムに訳の分からない写真ばかり残されていることもしばしばあった。それもそれで良い。

間もなく駅に到着する。今宵も少し飲もうかな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?