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セーヌ川さんぽ! 〈印象派画家の散歩みち〉①シスレーの散歩みち


今日はそれ程お天気が良くありませんでしたが、セーヌ川のお散歩はその位でも楽しめます。

昨日紹介した私の近所にあるカフェとそれを描いた画家シスレー。

観光案内所がオススメしている4つの散歩みちを見つけたので、今日は、その画家たちの描いた場所に行ってみました。スタンプラリーの要領ですね。

まずは、①シスレーの散歩みちです。


セーヌ川を挟んで、右側がル・ペックという町。この橋のたもとがスタート地点。橋を渡って左側へ行きずっと南下するとポール・マルリへ。
距離は3.6km、所要時間1h15の予定。
案内板は全部で4枚

ちなみに左岸ずっと左にいつも利用する列車の駅、サンジェルマン・アン・レー駅と、お城が見えています。


まずは出発地点で一枚目の案内板。ゲット👍


しかし、よく見るとイギリスの画家、ウィリアム・ターナーの描いた「サンジェルマン・アン・レー城の眺め」(1832)。
絵の中で、遠目に見えるのがお城、右手に古い木製橋、手前で洗濯する女達。昔は橋を渡るのが有料だったので、渡し舟もあったようです。
上の写真中、案内板の左、奥に遠く見えるのがお城なんですが。


この上の写真が絵とほぼ同じアングル。右手に橋。左手上にお城です。
そして下が洗濯場と、舟着場ですね。
木が茂りすぎていていまいちよく...


それに、シスレーの絵じゃないの?
いきなり、あれれ?
これは、きっとコースの名前が"シスレー"ってだけ?
ちょっと騙されたような気分。

ウィリアム・ターナーは1775年生まれのイギリス人なので、ばっちり印象派の仲間という訳ではなく、その前のロマン主義になりますが、印象派の前夜でスタート、という事で多目に見てあげましょう。
この人の好きな色は黄色。たくさん使ってます。逆に嫌いな色は。だから葉っぱにも極力使わない。そのお陰で何となく夕暮れ時の様な淡い感じが漂うのでしょうね。


それでは橋を渡ります。
先程居た洗濯場が橋の上から見えます。


セーヌ川は今だに貨物船がたくさん通ります。


ジョルジュ・ポンピドゥー橋の左岸にあるレネ・ルトゥルヌール作(1963)の彫刻の女性にもマスク!


そして橋を下りると、二枚目。ゲット👍


で、こちらもシスレーでなく、モーリス・ド・ヴラマンクの「ル・ペックのセーヌ川」(1906)。
前回、「印象派の全盛期は、1870~80年」と申し上げました。
と言うことは、これも印象派ではありませんね! しかも自然光を大切にする"繊細な優しさ"など見られません。
これはポスト印象派で、野獣派フォビズムと言うスタイルです。もう描き殴っちゃってる!ように見えますよね。この荒々しさです。色も、赤、青、黄(青+黄=緑)の三原色。野獣です。

そして現在は小屋が無くなり、野獣もおらず、白鳥が2匹優雅に泳いでおります。
ここには以前セーヌ川クルーズの豪華客船が停泊していました。しかし今となってはそれも幻。


セーヌ川沿いに見られる木の案内板でお勉強しながら南下。


左が私のお散歩みち、右がサイクリングロード。


しばらく行くと、カヌー教室の建物。


案内板には出てきませんが、シスレーの絵がちっとも出てこないので、無理やり入れておきます!
セーヌ川に置く砂の山」(1875)
左手にこのカヌー教室が見えています。そしてカヌー(?)に乗る人。
先程の貨物船も砂を運んでいましたね。

そしてここに昨日見たシスレーが! これでゲット👍


ちなみにこちらは2月上旬、雪が溶け始めた頃の増水の様子。毎朝列車の中でハラハラしながら見守っていました。今年は溢れなかったね。
虹が出ました🌈


そしてやっとポール・マルリの新橋までやってきました。

ちゃんと深水棒があって、危険な時にはこれを見て判断します。

そしてラスト4枚目、ゲット👍
イェイ✌️

こちらはカミーユ・ピサロの描いた「ポール・マルリのセーヌ川、洗濯場」(1872)です。
洗濯場たくさんあったんですね。

この絵の中央に見える煙突から煙の出る小さい小屋が、先程通ったカヌー教室の辺りで、この当時は製紙工場だったようです。


橋の上から見るとこんなでした。
これは、私が最初の頃アイコンで使っていた写真です。
ちなみに一番手前の舟(ペニッシュ)には私の知人が住んでいます。中は結構広いんですよ。


と言う訳で、無事に全4枚の案内板ゲッチン💪できましたー。
所要時間は2時間位でした。


みなさんはいかがでしたか?
お散歩した気分になりましたか?
また別の散歩みちに挑戦してみたいと思います。

お楽しみに。

それでは今日はこの辺で😘













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