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【ラララ替え歌】シビレ節 / ハナ肇とクレイジー・キャッツ (1966)


〈新春特別短編オマージュ〉

よじれ隊 隊員No.6番のタイタンさんへ。



ここはほんわか商店街の中にある『六兵衛』という名の小料理屋。
今日は新年会だ。

ガラガラガラ♪
「邪魔するでぃ!」
御手洗六助(ミタライロクスケ)が入ってきた。
店の中は既に客で一杯だ。

「いらっしゃい!」
九里雨音(クリウネ)が答える。

おや? 
今日は何やらピアノの音色が聴こえてくる。
さいたま新都心駅だけかと思ったが、こんな小料理屋にまで。

六助がテーブルに着くと、ピアノの前には美月経子(ミヅキケイコ)が座っていた。
白と黒の鍵盤の上を悩ましげに這う細い指。
頭にトレードマークの鉢巻をした六助は、細い指の赤い爪を確認し、頬をポッと赤く染める。

ピアノの上には赤ワインのグラスが。
「女将さん、ダメダメ。もっと注いで。こんなんじゃよじれやしない。」

九里雨音(クリウネ)が気遣いながら言う。
「経子さん、そんなに呑んで大丈夫? いくらコート・デュ・ローヌでパトロンのおっちゃん見つけたからって。」

その刹那、
「ショパンですね?」
六助がにじり寄る。
「あら? あなたは六助さん。」
経子は目をチクタクと時計のように瞬いた。
「今夜は思いっきりくねりたいの。六助さん、私のピアノの伴奏で歌っていただけます?」

心の中のリトル六助がつぶやいた。

"よじれるのでなく、くねるのか!? 
いったいどうしたんだろう?"

「も、もちろんです。
経子さんのためなら鮨だって握るし、替え歌だって歌いますよ。」

経子は再び目をチクタクと時計のように瞬きながら、
「まぁ! それなら今日はこれを。」
と言ってピアノを弾き始めた。









よじれ節 / 姐さんとクレイジー・よじれ隊


姐さんは ワインに よじれてる
六助は カニカマに よじれてる
あるさんは 手羽に よじれてる
ケンちゃんは ベックスで
コレまたまたまた ねじってる〜

はぁ〜、ねじれちゃった 
ねじれちゃった 
ねじれちゃったヨ〜


ねじれちゃった 
ねじれちゃった 
ねじれちゃったヨ〜



琴さんは 嫁さんに よじれてる
クリオネさんは 牛タンに よじれてる
しまうーさんは 小鳥に よじれてる
あやめさんは ぽしたぽで
コレまたまたまた よごれてる〜

はぁ〜、よごれちゃった 
よごれちゃった 
よごれちゃったヨ〜

よごれちゃった 
よごれちゃった 
よごれちゃったヨ〜



カッピーさんは 飲みすぎ よじれてる
aokidaさんは 麻雀に よじれてる
磯貝さんは 若いのに よじれてる
タイタンさんは 間違えてる
コレまたまたまた くねってる〜
(えー、そんなぁ🥺)

はぁ〜、くねっちゃった 
くねっちゃった 
くねっちゃったヨ〜

くねっちゃった 
くねっちゃった 
くねっちゃったヨ〜




...
経子は、目をチクタクと時計のように瞬きながら、手をパチパチと叩いて、
「まぁ! ステキ。
六助さんって、ジョー・コッカーの次に上手なんですねっ!
ジョーズ・ロッカーじゃないですか!」

六助は頬をポッと赤く染めた。

すると九里雨音(クリウネ)がピアノの前に立ち上がり、
「それでは、よじれ隊のみなさーん、新年会はこれからが本番。
アン、ドゥ、トロワ、カンパーーイ🍺」


あぁ、
『The Moon is a Harsh Mistress』
月は無慈悲な夜の女王。






ぱひゅん💝




みなさま、今年も4649どーぞ😎

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