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生きる意味、人生を知りたかった。

#この仕事を選んだわけ

私は今、高齢者の訪問介護の仕事をしています。
元々は、パソコンの周辺機器メーカーでOLをしていました。

1年を過ぎた頃、毎日、パソコンカタカタ、コピーを取って、
電話を受けて、これを続けた先に何があるのだろう?
と思うようになったのです。

生活(費)のための仕事は御免だ、と思い、
もっと自分の実生活に身近で、直接目の前の人の役に立つ仕事がしたいと
対人の仕事を探す中で興味を持った「介護」の仕事。

私は小さい時、テレビニュースで事件や戦争を見て、
社会的弱者が被害者となる現実に疑問を持っていました。

人は皆幸せになりたいはずなのに、なぜ
人が人を傷つけるような事件が後を絶たないのか、
生まれた時は皆同じような赤ちゃんだったはずが、
なぜこのような犯罪者になってしまったのか、
人間とは何か、よりよく生きるとはどういうことか、
昔から関心があったことに気づきました。

人がどうなっていくのか知りたい、
自分もいずれ歳をとり、高齢者となり「死」を迎える、
自分の親もまた同じ、ならばそれを学ぼう、
人生をいかに良く生きるかは先輩方を見ればよいと思ったのです。

私の尊敬する松下幸之助翁は、
優れた羊飼いは羊の性質を知っている、
われわれ人間はお互いに飼い合いをしている、
したがって、皆がお互いに「人間とはどういうものか」
人間の本質を知ることが大切だと話されています。

結局、この世にある商品、サービスなどの
「モノ」も「人」が生み出していて、
私は、人間が作り出したビジネスよりも、
人間そのものの方が興味深いと感じました。

介護の仕事を始めて19年。

歩くこと、食べることも、当たり前ではない。
生きてこの時間を共有していることが既に幸せだと気づきました。

目が見えない、耳が聞こえない、喋ることが出来ない、
そういった方々とどのようにコミュニケーションをとるのが良いのか

寝たきりでその場から動けない方とどんな幸せを分かち合えるか

「死」という節目をどう捉えるのか

人の気持ちに寄り添うとはどう在るべきなのか

関係性の構築や相手を慮る気持ちの大切さ

「人間」に向き合うこの仕事は、本当に多くのことを学びますし、
自分の器と対峙させられます。

私は超富裕層の方々の介護に携わっていますが、
「幸せ」は、「お金」の豊かさによるものではなく、
「幸せ」を見つけられる「心」の豊かさの方が
大切だということも実感しています。

今自分にある、命、多くの恵みが有り難いと気づかせてくれた
ご縁いただいたご高齢者の方々に感謝しています。
介護現場で学びとった生きる意味、幸せな人生に必要なことの価値を
世の中に発信して、幸せの種まきをすることが私の次の仕事です。


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