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澄
2022年12月13日 13:51
『果ての月』いつから鈴虫が鳴かなくなったのか冷えた空に回らない頭で考えてみるどうせ明日も生きてくんだ 何も変わらない痛みなんてとっくの前に死んだよ白んだ夕焼けもう少し歩けば総て解るくらい澄んだ夜になる貴方を想って紡いだ歌ばかりだ誰のためでもない私の歌なんだもうずっと解けないことばかりでさ纏まらない言葉達も いつか遺していた傷もどうか さようならばかりじゃ無いようにい
2022年9月25日 17:18
『新月に花』2021.04.22夜の色を知りたい 春の風を呑みたい少し酔いが回ったら 白昼夢を願いたい夜に神様がいるならそれはきっとあの月のことで貴方の声を思い出す 月明りみたいな声意味を持たない旅をしよう価値なんて要らない泣き零れたもう戻らない姿だけを未だ幻のような夜辺を繰り返して今日は新月だから 暗闇さえ美しいから浅い呼吸で詠って花を眺む空の遠さを知りたい 雨の形
2022年9月11日 05:38
『逍遥、薄明を待つ』2020-2021夜をずっと泳いでる空をずっと歩いてる君をずっと探してる永い永い逍遥暮れ泥む水平線失ったものばかり今日も数えては零れ落ちてゆく暗くなったら夜になったら何にも見えなくなるんだ貴方の歌が聴こえる口遊んだ言葉から死んで逝った水辺に写る月光だけ見上げた空ほらまた貴方と同じ世界の記憶さようならだけを信じられないままいつしか落と
2022年9月11日 03:35
『くれてやる』2022.07.08毎日 毎日壊れてしまいそうだった外は雨だったこの胸を満たす何かが僕に死ねと言っているみたいだった人生つまんないな嗚呼 くれてやるこの瞬間以外の全てはきっと最初(はな)からがらくただった暇つぶしにもならないな/心臓に手を伸ばして僕に触れてよ君の声を一番近くで聴きたいそれだけだったんだ毎日 毎日恐いくらいに寂しかったそれでよか
2022年8月3日 16:10
『月灯』2021.02.12貴方の顔を思い出せなくなる日が来る貴方の声を忘れてしまう日が来る散らかった部屋で 纏まらない想いをただ書き起こす日々を夜を春が近付く 季節は流るる貴方を忘れたくない私を置いて暖かな日が降る 空に目を細める青く麗かに過ぎゆく死んでゆく時間の中 生き足りないと嘆く愚かしい程に貴方が愛しい待てど待てども歌が巡るだけ言の葉が落ちてゆく 貴方を描
2022年8月3日 02:12
『アネモネ』白黒の思い 全部アネモネにしようそんで花束作って 君に贈るからコトノハ遊びを始めたのはいつ頃だったか劣等の中でグズグズと泣いているのは幼い僕口にできない感情があると知る そんな夜は長い眠りについて君を待つことにするよ傷が深くなる事も愛と云うのなら深く泳ぐ水葬の中で見透かして白黒の思い 全部アネモネにしよう赤 白 紫 全部1つに結ってモノクロの景色 ポツンと