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「親が仕事でいつもいなくて寂しかった」〜その経験がこんなに人生に役立っていたなんて!

「親が仕事でいつもいなくて寂しかった」という欠落感から、どんな独自の才能が育まれるのか?

3つの事例をご紹介した前回の記事。

「カギっ子はかわいそうではない」と感じていただけたかと思います。

今回は、また別の事例をご紹介します。

◆状況
・親は仕事でいつも帰りが遅い
・ひとりっ子
・小学校から家に帰ると誰もいないのが日常

◆ 認知 → 感情
誰もいない家で何もしないでいると「寂しい」 ➡︎ 欠落感になる

欠落感を持った子どもは、必ずそれを埋めようとするか、その状況から逃げようとします。
それができるまで、子どもは決して諦めないので、その行動から才能が育まれていきます。

Dr ジョン・F・ディマティーニの教え


プロジェクトマネージャーとして活躍しているケース


◆ 欠落感からとった行動 

・親が月に1冊買ってくれる本を1ヶ月かけて読む
・読み終えてしまうと寂しいので、1日あたり何ページ読むかを計算する
・どんなに面白い本でも、自分で決めたページ数だけを読む
 ↓
育まれた才能
◉ 短期的な快楽という誘惑に負けない自制心
 決めたことを確実にやり遂げる自律心
 スケジュール管理能力
◉ 長期的な視野で物事を考えられる、俯瞰して物事を捉えられる
 ↓
☆人生で役立っていること
 ゴールに向けて立てた見通しが外れない
スケジュールに合わせて確実に物事を進められる
 どんな状況にあっても、長期的な視野から最善最良の道を選べる

同じ本を何度も読む子どももいれば、1回限りを最大限に楽しもうとする子どももいる。

 子どもによってとる行動が全く違うからこそ、唯一無二の才能が育まれる。

面白いですよね。

クリエイターとして活躍しているケース


◆ 欠落感からとった行動

・人形を友達に見立てて、ひとりで遊んだ
・人形の洋服を作り、着せ替えをして遊んだ
・洋服作りに必要なものを親にリクエストして手に入れた
 ↓
育まれた才能
◉ 想像力・空想力の豊かさ、感受性の高さ
◉ 手先の器用さ、創造力
◉ 他者に伝える言語化能力、交渉力
 ↓
☆人生で役立っていること
 イメージをカタチにすることが得意
 実現化に必要なものが明確にわかるので、手戻りが少ない
 他者とのコミュニケーションから、新たなものを生み出せる

「子どもに寂しい思いをさせた」と後悔しなくていい


昨日今日と、身近な例でご紹介してきましたが、いかがでしょうか?

これらの素晴らしい才能の数々は、もしも、学校から帰るといつも親が温かく迎えてくれる家庭で育っていたら、育まれなかったものです。

子ども時代に寂しい思いをされた方は、そこからどんな行動をとって、どんな才能を磨いてきたのか?
ぜひ探してみてくださいね。

また、親の立場から
「仕事で忙しくて子どもと過ごす時間がなかった」
と思っている方もいらっしゃるかと思います。

私も、かつてはそう思っていました。

「子育ては量より質!」
と信じて家事育児と仕事の両立に邁進していたものの、どこかに後ろめたさがありました。

でも、《人は必ず欠落感から独自の才能を育んでいる》と知ってからは、考えが変わりました。

子どもは「寂しい」「悲しい」といった欠落感を感じたら、必ずその欠落を満たそうとするし、その状況から逃れたりもする。

たくさんの方々から子ども時代のお話をうかがって、確信しました。

辛く悲しい子ども時代を過ごされた方は、それと同じだけ大きな才能を磨いてこられているのです。

そこに例外はありません。

「あんなに辛かった経験から、得られたものなど何もない!
 でも……もしかして……何かあるのかな?」

気になる方がいらしたら、欠落感から独自の才能を発掘する機会をご活用ください▼


*いずれのケースも個人を特定できないように配慮しております*

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