優しくされたい…癒されたい…そんなひとに贈りたいものがたり②『三日月とネコ』

優しくされたい…癒されたい…甘やかされたい…そんなひとに贈りたいものがたり、第二弾を書いてみたくなりました。

さて今回紹介したい「三日月とネコ」
40代書店員と30代医師と20代インテリアショップ店員の3人と猫が、大きな地震をきっかけに共同生活を始めます。
登場人物達の言葉が優しく、お料理の描写が素敵な作品。

大地震後の不安な心を温めるトマト鍋…生地から作る大葉入り餃子…胡麻豆腐の揚げ出し…深夜にインターネットで見るサイゼリアのメニュー…居酒屋メニューのからし蓮根

弱った心にじわっと沁みたのは、3巻に出てくる作家さんのことば。
「責任なんてものはね
 自分を少しでも 快適に楽しく することにだけ 課すのよ
 ただ生きているだけで しんどいことって いっぱいあるじゃない
 ほっといたって むこうから やって来る
 楽にいきましょ
 蝶よ花よと 自分をたたえて 褒めそやすの
 そんなふうに 考えることすら 難しいかもしれないけど
 とても有意義よ この世界で生きるうえで」

そうだなあ。自分を褒めてあげられるのは自分だけ。
他人の評価や誉め言葉を待っていてるだけでは、自分軸では生きられない。
すべての努力を知っているのも、他人には言えないような言い訳を知っているのも自分。
努力は自分のためにするものであって、頑張ってるねって評価されるためにするものではない。


そんな当たり前なこと分かっているつもりなのに、
最近の私は息切れ気味だった。
日本人女性の2021年の平均寿命は87.74歳。
私自身は何歳まで生きるのかはわからないけれど、まだまだ半分以上あるって考えただけで、遠すぎる、無理だ、もうそんなに頑張れないと思った。


作家さんのいうように、少し楽に生きないと続かないなあ。。。
頑張っている自分だけでなくて、できない自分も受け入れたい。
きっとだれかに 休んでいいよ。無理しなくていいよ。大丈夫だよ。頑張っているね。って言ってほしかったんだろうな。
マンガを読んでいても、どんな言葉が沁みるかで自身の現状が見えてくる。


#マンガ感想文

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