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マノミコト

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こころのおくのほう。毎日更新。     マルハダカ。
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2021年3月の記事一覧

2021/3/30 「おばあちゃん」

よしこ。82歳。私のおばあちゃん。一緒に暮らしています。従姉のわんちゃんの元気さに負かされるのかと思いきや、案外へっちゃらで、手の指を嚙まれていても、ジャンピングアタックされても、「おーよしよし、大ばあばが好きだよねぇっ」って嬉しそうなんです。しかもこないだなんて、せっかくだからってツーショットを撮ってあげていたら、ちゃっかりポーズを決めてきて、「こういうときに写真撮るのよ」って怒られました。 そんなよしこは目が悪いです。緑内障という病気を患っていて、手術しても治らない、ど

2021/3/28 「一緒にしないで」

「一緒にしないで。」と心が言っているような気がします。一緒にしないで。と。私を私として見てほしい。一人一人として見てほしい。そうやって叫んでいます。 私にもできたんだから、あなたにもできる。みんなそうやって乗り越えてきた。おんなじ気持ちだった。 あなたならできるかもしれないけど、こんな私にはできないことなんです。 あなたに何がわかるの?って言いたいんだろうなって思う人がいるかもしれません。でもそれは違っていて。私の中にあなたを見ないでって思うんです。同化させないでって思

2021/3/26 「初めて見る景色」

2021年3月25日、木曜日、昨日のこと。約1年越しに念願叶って、初めて、ロケ地というものに行って参りました。それも自分たちの運転で。久しぶりに感じるあたたかさでした。 この目の先には、どんなものが見えているんだろう。どんなものが映っていて、何を感じているんだろう。テレビや雑誌、配信アプリやDVD。様々な媒体を通してずっと見てきた中で、いつも思っていたこと。ずっと悩んで、ずっと涙してきたことでした。いくら考えてもわからなくて、重なることができなくて、いつまでたっても見られな

2021/3/24 「スーツと個性」

就活生の証でもあるリクルートスーツ。最近自分のスーツ姿にも慣れてきて、嫌だなと思うこともなくなりました。むしろ、企業からのお知らせで「服装:私服」と書かれている方が嫌なくらい。スーツの方が自分は就活生だと自覚できて、やる気が出ていいじゃない。そんなふうにも思えるようになってきました。ただ、前髪をピシッと横分けにするのはどうしても嫌で、触角だけは譲れず、作らせてもらっています。もっと小顔だったら。髪の毛が薄くなければ。私だって言うこと聞きました。 まぁともあれ。初めての対面型

2021/3/22 「人見知り」

人見知りするけど、人は好きです。 なんとも言えない、不揃い感漂う言葉たちですが、私の中ではこの2つが同居しています。何年もの間です。年齢や経験を重ねるごとに人見知りの方は薄れつつありますが、まだ完全には消えてくれていません。厄介です。 「人が好き」に「人見知り」が覆い被さってくるときがあるのです。よくあるのは団体のとき。自分でも、「あぁ、これはやってしまっているな」と気付くぐらい、でもそのときにはもう遅い。すっぽりと「人見知り」の中に収まって、「人が好き」が見えなくなって

2021/3/21 「嵐、最大の魅力」

エントリーシートのあなたが好きなエンターテイメントPR枠。すごく良く言葉を選べたなと思ったので、ここに残そうと思います。最近は就活話が多いけど、まぁこんなに大規模な就活は最初で最後だと思うので、ストレスの中にも楽しみを添えて、頑張ろうと思います。 ちなみに今回のカバーは、私のパソコンのトプ画で使用している写真を、線画に加工したものです。最初はちょっと怖いかも。って思ったのですが、見ているうちにだんだん色づいていく感覚があって、それはそれで素敵だ。と思ったので選びました。(コ

2021/3/20 「真美」

真美。これは私の名前です。 私の父と母の名前から一文字ずつ、もらったものです。「真実に美しく。」こう私は読むことにしています。 中学生の頃、自分のことが大嫌いでした。他の人になりたくてなりたくて、たまらなかった。だからこの名前すら嫌いで、他の人の名前に憧れていました。なんでこんな名前なんだろう。みんなみたいにもっとかわいい名前が欲しかった。そんなふうに思っていました。 高校生の頃、やっぱり自分のことが嫌いでした。でもこのころは、自分のことや周りの人のことを「嫌い」という

2021/3/14 「贈り物」

丁寧。これは今就職活動真っ只中の私が、会社に対して自己PRするときに使っている言葉です。 「私は物事を丁寧に考えることができます。」 これがエントリーシート始まりの、決まり文句です。 でも、実はこれ、人からもらった贈り物。自分で見つけたアピールポイントではありませんでした。 それは2020年2月14日、金曜日のこと。(え、まさかのバレンタインデー!?すっかり忘れてました、今、日記見返して、気が付きました。そして今日は一年後のホワイトデー。なんと偶然!!わぉ!!) イン

2021/3/11 「背比べ」

今日は従姉のお家へ行きました。今これを書いているこの場所から車で約30分。未だに道は覚えていません。 家族の女たちが5人そろうのは、最近では珍しいことじゃなくなったけど、それでも今日はなんだかエネルギーを使いました。 らおたんがいたからかな。 生後二か月の犬は思っていたよりもカンガルーの子供みたいでした。 草をいじいじするわ、靴下をがしがしするわ、マスクをぺろぺろするわ。本当に大変。お母さんの辛さというものを生まれて初めて、身をもって感じた気がします。私には犬を飼うのはま

2021/3/10 「リング」

今日はひさびさに本を買って、その本を読みました。 「推し、燃ゆ。」です。 著者は、宇佐見りん さん です。 あることに使うファイルとノートを買いに行ったんですけど、いつものように吸い寄せられ、本棚散策をしておりました。 雑誌を見て、漫画棚をチラーっと通って、最終的に行き着くのが、文庫本棚。そこでなんとなく表紙が気になるものを手に取って、ちらっとひっくり返しツラーっと読むのが定番なんですが。 今日はなんだか、頭ではない体のどこからか、 「若林さんが推してたやつ、あるでしょ

2021/3/8 「人間のトップ2」

前回のもの、まだ文章として残しておきたいものがあったので、追記させて頂きました。よかったらぜひ。 人のことを面白がれるって才能だなぁって、それが人間のトップがみんな持ってる要素の一つ、というか、それを持っている人が人間のトップになれるのかなと感じます。この答えが自分の中で生まれたときは、本当に嬉しかった。なんだかすごく感動してて、多分日付越えた三時くらいだったけど、涙が出てきてたまらなかったです。 面白がるって、「やっぱこの人面白いな、天才だな」ってことで、馬鹿にするとか

2021/3/7 「カフェって場所」

カフェって場所はものすごく面白い。 北欧をコンセプトにした地元の小さなカフェで働き始めて、はや五か月。仕事にも慣れてきて視野が広くなったから、いろんなことに気づくようになりました。 「時間と空間にお金を払ってもらっている。」 よく聞く言葉かもしれないし、特別驚くこともないかもしれない。 でも本当に、そう感じるんです。 カフェにはいろんな方が来店されます。 毎週土曜日か日曜日、午前11時半頃、小窓の真隣り、二人掛けのソファー席、正面から見て右側。チョコバナナワッフル

2021/2/6「しごと」

今日は久しぶりに気持ちの良くない天気だった。でもなんとなく穏やかで、なんとなくゆったりとした時間が周りに流れていて、暑くも寒くもなく、温度がない、体温と気温が一致している、そんな日だった。 「人を喜ばせていることが ''仕事'' って呼べることなんだって。」営業が始まる前の、まだ薄暗い店内でそんなことを教えてもらった。 「喜ばせていないことは仕事って呼べないってことですか?」聞いた後の私の第一声。自分でも驚いた。随分くすんだなと思った。 「私達の仕事とか、ディズニーのキ