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月曜の短い雨

 カンパニュラとレディスマントルが雨の重さにへたれ、地べたに這いつくばっている。普段から水遣りに気を遣い、彼女たちだけ特別に上からではなく周辺の土から水を含ませるようにしている。


 月曜の朝、雨が降った。

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 カンパニュラには乾いた印象の花弁と風に揺れる全体の軽さがある。だけど、雨に濡れるとこんなに情けなくなってしまう。普段とのギャップが大きすぎ。しっとりするのはいいのだけれど、地面にべたーっと貼りつき、動きが無い。乾くまで風との調和が封じられる。
 しばらくこの姿のまま、与えられた「待ち」の時間。



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 レディスマントルのギザギザがっしりの葉。雨に濡れると玉のように水をはじき、無数の貴石を並べたようになる。葉という葉に輝く石を並べるせいですぐに重くなって茎がふわっとしなる。根もと近くの茎と葉がシーソーのバランスのよう。激しい雨の日は地面に落ちた雨粒が土を跳ね上げ、茶色い土が貴石にインクルージョンする。ちょっと残念な姿。

 貴石が乾いてしまっても跳ね上がった土はそのまま葉に残る。勲章のようで、頼もしい。





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