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クリスマス、ひとりで過ごして何が悪い

そもそもクリスマスには恋人がいる状態で、その恋人と一緒にラブラブいちゃいちゃして過ごしましょう! なんて、誰が決めたんだ?

そんな、日本の常識と言っても過言ではない文化を、私は今年も守れなかった。かれこれ29年、一番人肌恋しいこの季節、一番カップル向けイベントが盛りだくさんのこの季節、私は恋人がいたことがない。

高校生になった今も、仕事に励めばいいだけの話なのだ。

だけど今年はワケが違う。
25日が、土曜日なのだ。

アラサーともなると、ほとんどの友達が結婚している、もしくは恋人がいる。私が普段よく遊んでいる友達もそうだ。独身かつ恋人もいない私は、完全なるマイノリティなのだ。さすがにそこに割って入るような真似ができるほど、私は図々しい人間ではない。

仕事でもない、休日まるまる一日。世はクリスマス。私は独り。

とりあえず10時前まで寝てみた。部屋に髪の毛が落ちまくっているが、掃除機の調子があまりよくなくて、掃除もはかどらない。

適当に朝昼兼用のご飯を食べる。洗い物をする。甘いものが食べたくなったけど、化粧をするのも着替えるのも面倒すぎて、思い直してやめる。洗濯物をする。年末に向けて少し断捨離をしたり、冷蔵庫の整理をしたり。

……なんやこれ。いたって普通の休日を過ごしてしまったやないか。

そもそもクリスマスっていうのは、日本の文化ではない。諸外国では、恋人と過ごすものではなく、家族で過ごすものだ。現在一人暮らししていてご時世的に帰省もしにくいのだから、ひとり家で過ごしていて、何が悪いのだ。

何が!!!!悪いんだ!!!!!!!

何が悪いんだと言いつつ、クリスマスの街中を歩くカップルを視界に入れたくなくて、一日家に引きこもってた。本当は、ケーキ食べたかった。コンビニのでいいから買いに行きたかった。マスク&眼鏡&ジャージで外出になるけど、買いに行きたかった。けど、カップルを視界に入れたくないという思いが勝ってしまった。なんだかんだ、私は羨ましいという思いと、少しの寂しいという思いがあるのだろうと思う。ただの僻みだ。嫌な女だなぁ……。

今日が終われば、もう世間は年末ムードだ。独り身が肩身の狭い思いをすることも、Xデーが近づくまで「どうしよう……」と焦ることもなくなる。嗚呼、過ごしやすくなる。

来年こそは、恋人と一緒にクリスマスを過ごすのだ。
おいしいごはんとケーキを食べて、きれいなイルミネーションを見て、ベタなクリスマスデートをするのだ。

来年のクリスマスは土日だ。独り身にとっては、今年よりハードな週末になりそうだ(主に精神面が)。来年こそは……。来年こそは……!

2022年、良いご縁がありますように。なむなむ。

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