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余裕がないときって本当に何もできないんだなぁ、としみじみ思う

文章を書くことは筋トレのようなものだ、というのは本当によく言ったもので、まともに文章を書かなくなって、1ヵ月も経ってしまった。

書きたいネタは溜まっていたものの、本業の多忙さと、精神面のしんどさと、加えて副業まで始めてしまったため、心身共に文章を書く余裕がなかった。体力的に書くのもしんどく、キャパ的に時間を取ることも難しく、精神的に書く気も起こらなかった。書くことが一番好きだったはずなのに、それに割く時間を取ることができない事実にまたストレスを溜め、でも書くことで発散するのは体力もいるし、となるとしんどいから、友人と出かけたり、おいしいものを食べたり、できるだけ体力を使わずにストレスを発散する。そしてやっぱり書く時間は取れない。終いには、ネタさえも思いつかなくなってしまう始末だ。なんてこった。今まで書きたいことで溢れていたのに、かろうじて思いつくとしたら、とんでもなくネガティブで暗いネタばかりで、とてもじゃないけれど文章として書いて昇華させられるようなものでもなかった。何より、書くことをサボった今の私が、それらの暗いネタを、少しでも笑えるネタとして昇華させられるはずもなかった。ただただ「愚痴」として書き連ねるだけになってしまうに違いなかった。そんな文章、読んでほしくないし、自分でも読み返したいと思わない。

よくよく考え、まずは自分のストレスを減らすべきだと考えた。
まずは、副業を辞めた。昨日の話である。

副業を辞めたのは、今の自分がしんどいから、という理由だけではなく、他にも数多の理由はあった。しかし、平日は毎日本業で朝から晩まで働き、あちらこちらへ出張も行き、加えて人手不足の関係で資料作成や諸々の事務作業もしなければならない。移動中の新幹線で隙あらば仮眠を取り、事務作業をする。そして日曜は副業で朝から夕方まで仕事、という2カ月を過ごした。土曜日はかろうじて休日だが、平日+日曜の疲れを取るにはここしかないので、まるで成長期の高校生かのように、ひたすら寝た。何をするでもなく、ただただ寝た。

友人と出かける頻度も減り、読書量も減り、文章を書くこともなくなり、副業をした分、お金は増えたけれども、心身のストレスも比例して増えていった。「私のやりたかったことって、なんだっけ?」という、本末転倒状態に自ら陥っていったのである。

何事も、バランスが大事だよな、と学んだ2カ月だった。


とにかくこのモヤモヤを発散させねばと思った私は、久しぶりに書店で紙の本を爆買いした。電子書籍も好きだし、やっぱり便利だけれど、久しぶりに「紙の本を好きなだけ買って心を満たす」という感覚を味わいたくなったのだ。読書も久しくしていなかったので、とにかく「本を読む」という行為自体が楽しい。加えて内容も、もちろん面白い。その本を友人に勧めて貸すのも楽しい。

まだストレスは完全に消えてないし、モヤモヤも残っているけれど、副業を辞めた分の余白ができたので、これからまた元気を取り戻して、文章を書いたり、本を読んだり、留学に向けて準備をしたり、自分が本当にやりたいことに向かって進んでいきたいなと思っている。

余白ができると、書きたいネタがたくさん思いついてきて、文章を書きたい欲も沸々と湧いてきた。本業の忙しさや大変さは変わらないけれど、来年の夏まで! とゴールは決まっているので、頑張りすぎず、うまくバランスを取りながら過ごしていきたいと思う。と言っても、きっとどこかでまたバランスを崩しそうだけれども。そんな時は、文章を書くようにしたい。
久しぶりに書く文章はやっぱり面白くないと感じるし、「読者メリット」というものなど考えられたものではないが、やはり書いていると落ち着く。私は文章を書くのが好きだということが、再認識できた。

3連休の最終日、今日はポップコーンを食べながら読書をするのだ。
自分のやりたいことをやって過ごす、余白の時間はとても大事である。

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