学生が社会人になりたくないって感じる理由は何かを考えてみた
学生寿命残り2日
今日は3月30日。
わたしは大学4年生。
そう、学生がもう残り2日で終わろうとしています。
言い方は学生じゃない時期もあるけど、
3歳の時の保育園から現在の大学まで、
計19年間、どこかしらで誰かしらから、"守られている人生" を送ってきました。
そんな、どこでも誰かから守ってもらえるのも残り2日です。
学割が使えて、社会人よりも安く買えたものも通常価格になり、
「学生さんだから」で済まされるのも終わり。
敷かれたレールの上を走ってきた22年間
わたしは生まれてから22年間、家族に守られて、敷かれたレールの上だけを走ってきました。
物心ついた時には、普通に保育園・幼稚園に通わせてもらって、
小学校に入学してから、「ピアノが弾きたい」とお母さんに頼んだら、
翌週には近所のピアノ教室に通わせてくれました。
中学に入ってからも、小2から続けてきたバスケットボールの道具を買ってくれたり、高校受験に備えて週に3回塾に通わせてくれました。
地域では進学校と言われている高校に進学して、普通に大学受験をして、
家族に一番金銭的負担をかけないであろうと言う理由から、実家から一番近い距離の国立大学に進学して、普通に部活して、バイトして。
ごく普通の大学生でした。
よくTwitterやInstagramで見かけるような、高校中退して起業しましたとか、大学中にクラファンで資金を集めて事業立ち上げました、とか、世間一般から見て、「こいつすげえな」と言われるような何か飛び抜けたことを一つもしたことがありません。と言うか出来なかったんです。マルバツの世界で育ってきて、レールの上しか走ってこなかった良い子ちゃんが、レールを外れるのが怖くて出来なかっただけなんだと思います。マルかバツかで判断されちゃうようなアクションを取れなかったんです。
レールの上から外れる時
そんな敷かれたレールの上だけを走ってきたわたしだから、
2日後には自分で自分のレールを敷いていかなければいけないと考えると、少し不安なんです。
多分、わたしと同じように感じている方もいるんじゃないかって思います。
社会人になる前にレールから外れたことがある人って本当に少数派なんじゃないかと思います。きっとほとんどの人が、自分で意識決定はしてきただろうけど、なんだかんだいって大学卒業までいわゆる敷かれたレールの上を走ってきたはずです。
それはそれで、全然良いことだと思うんですけど、わたしは敷かれたレールの上しか走ってきたことがない人間は、いつかレールから外れなければいけない瞬間が来たときに、躊躇して挑戦出来なかったり、諦めたりするリスクが高くなるんじゃないかって思うんです。
要するに、今まで学生でいた自分が社会人になるのが少し嫌だなって感じてしまうのは、人生の中で一度もレールから外れたことがないからではないかと思います。
楽しい時間は誰かに提供してもらっていただけ
じゃあ、これから社会人になるわたしが、学生寿命残り2日にして、
どうすれば社会人になることにもっとワクワク出来るのかをわたしなりに考えてみました。
レールの上を走っていた時、もちろん辛くて苦しい時もありましたが、それ以上に面白いこと、楽しいことの方が何倍も多かったなって感じています。
それは、ただ単にわたしが楽しいことをやっていただけではなくて、これまでわたしを守ってくれていた人が、わたしのために面白くて、楽しいことを考えてくれて、その瞬間を提供してくれていたからだと思うんです。
遡れば、保育園や幼稚園では先生達が楽しい遊びを教えてくれたし、
小学校、中学校でも勉強とか部活で嫌なことがあっても、結局先生とか保護者とかが楽しい企画やってくれたり。
高校でも大学受験はしんどかったけど、文化祭とか体育祭、イベントを高校が用意してくれて、みんなでこれでもかってくらい馬鹿騒ぎして、青春だったし。
大学なんて、通わせてくれた家族のおかげで、お金も時間も人生で一番自由に使えたから、平日も土日も関係なく飲みに行ったり、カラオケオールしたり。
結局、誰かがわたしに面白い、楽しいって思える瞬間を提供してくれていただけなんです。
だけど、社会人になると、これまで誰かに提供してもらっていた、面白くて楽しい瞬間が減ります。もしかしたらなくなります。
自分自身で面白さと楽しさを追求しない限り、レールの上を走っていた時以上に、面白くて楽しい時間は過ごせないと思います。
だからこそ、
大人達は
「あの時(学生時代)が一番楽しかった」
とか
「大学生活、めちゃ楽しんだ方がいいよ」とか言うわけです。
楽しさと面白さを自分で作っていくもの
レールから外れたら、楽しさと面白さは自分自身で作っていくものに変わります。
これまでのように、誰かが楽しさと面白さを提供してくれるのは終わりです。
2日後、わたしは社会人となり、生活の中心は仕事にシフトします。
「学生に戻りたい」「学生の方が楽しかった」と言わずに、「今が一番楽しい」と実感するには、自分の生活の中に、自分で楽しさと面白さを作っていく必要性があると考えます。
それは、仕事において理不尽なことやしんどいことがあったとしてもです。理不尽をどう楽しく、面白く、遊べるかにかかってきます。
この何事も自分で楽しく、面白く意味づけする力が、
レールから外れた人生を思う存分楽しむ鍵になるのではないかと思うのです。
人生、面白く、楽しくないとそりゃつまらない。
誰かから面白い、楽しい時間を提供してもらうのは終わりです。
自分なりの面白さ、楽しさを作ろうじゃないか。
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