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「私の生まれ変わりは、君がいい。」

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連載小説「私の生まれ変わりは、君がいい。」をまとめています。
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2023年9月の記事一覧

【長編小説】#11「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#11「私の生まれ変わりは、君がいい。」

やっと!投稿できました…!!😂
前話一部編集しております。
よろしければ前話からお読みください〜☺️
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《待ち合わせ②》

「いらっしゃいませ。」

 突然の声に、ハッとする。
 カウンターの奥から男性が出てきた。20代後半くらいだろうか。スラっとした、黒髪の優しそうな顔をした人だった。真っ白いシャツに、黒いズボン

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【長編小説】#10「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#10「私の生まれ変わりは、君がいい。」

《待ち合わせ①》

 一週間後。私達は会うことになった。

 連絡先を交換した後日、わりとすぐに彼女の方から電話がかかってきた。「いつなら空いてる!?」と、結構前のめりな様子で。
 私はまだ自分の病気のことで気分が落ちていたし、もう少し落ち着いてから会いたかったけど、彼女が「じゃあこの日はどう?」とどんどん聞いてくるもんだから、いつの間にか彼女のペースに流されてしまい、気づいたらあれよあれよという

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【長編小説】#9「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#9「私の生まれ変わりは、君がいい。」

《新村優葵②》

「お姉さん、名前教えてくれますか?」

 まあ、名前くらいなら…。常連さんだし。

「…風原灯莉です…。」

「なるほど。あかりさんの『莉』がジャスミンなんですね。素敵です。」

 言われて嬉しくなってしまった自分に照れる。

「灯莉さん、おいくつですか?」

「今年十八になります…。」

 彼女がギョッとした顔をした。あからさまに驚いている。

「うっそ!私とタメなの!?」

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【長編小説】#8「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#8「私の生まれ変わりは、君がいい。」

《新村優葵①》

「わあ。いい香り。」

 目の前に広げられたハゴロモジャスミンの香りを、手であおいで嗅いでいる。私の前にも、甘い香りが強く漂う。

「この花は、『香りの王様』と呼ばれるほど香りが強いです。お嫌いではないですか?」

 ハゴロモジャスミンは、甘くて良い香りだが、普通のジャスミンよりも香りが強い。今は満開時期で、その香りは強すぎると感じる人も多い。正直、好き嫌いが分かれる花だと思う。

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【長編小説】#7「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#7「私の生まれ変わりは、君がいい。」

《希望③》

「あの、大丈夫ですか。どうかしたんですか。」

 彼女が慌てる。必要以上に、心配そうに私を見ている。
 それはそうか。視えない彼女にとって、目の前の人が突然泣き始めたら、困惑するのは当然のことだ。いや、視えていても困惑するだろう。だからこそ、必要以上に怖いのだ。何があったのかわからないから。気づけないから。どうしたらいいのかわからないから。

「大丈夫です。すみません。お見苦しいとこ

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【長編小説】#6「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#6「私の生まれ変わりは、君がいい。」

《希望②》

「でしたら、ホワイトのガーベラはいかがでしょうか。」

「ホワイト…ですか…?」

 彼女がきょとんとする。

「はい。実は、ハゴロモジャスミンという花が四月から五月にかけて開花時期でして。今、とても綺麗なんです。私の名前にジャスミンの花が入っていたので思い出して…って、そんなことどうでもいいですね。」

 余計なことを話してしまった。すみません、と謝り、説明を再開した。

「その花

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【長編小説】#5「私の生まれ変わりは、君がいい。」

【長編小説】#5「私の生まれ変わりは、君がいい。」

《希望①》

 最近確かに、見にくくはなっていた。だけど、日常生活にそこまで支障はなかったんだ。きちんと、今までも普通に生活を送れていた。

 なのに―。

 四月の健康診断のとき、初めて視力検査で引っかかり、病院に行った。そしたら―。

 若盲症?私が?どうして…。なんで治らないの…?近年若者にみられるようになった病気?知らないよ、そんなの。なんでそんな病気があるの…?どうして、こんな突然…。

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