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90歳になっても、次の総理大臣が気になる

 今日は日本の新しい総理大臣が決まる日でした。

わたしはお年寄りに囲まれて生活しているのですが、こちらは大盛り上がりです。

「誰が勝つんだ」
「きっとこの人だろう」
とライブ中継を真剣に見守るお年寄りたち。

その横で、
「誰がなっても同じだよ」
とたいして気にしない若者たち。


わたしはその様子を「おもしろいな~」
と眺めていました。


だって、90歳の人は次の総理大臣が誰になっても生活は変わりません。

政権によって、医療費の自己負担が変わるとかはあるかもしれませんが、もう自分ではお金の管理をしていない方々です。

それでも、自分の国の総理大臣が誰なのかは気になるらしいです。

ちなみに
「田中角栄知ってる?」と聞いたら
「知っとる」と言っていました。

さっき食べた昼ご飯のことは忘れても
「田中角栄」は忘れないみたいです。


一方、今日自民党の総裁選があることも知らない現役世代のわたしたち。

わたしたちのほうがよっぽど新しい内閣の影響を受けるはずなのに。

ある日突然、自分が所属している公共団体が「民営化します」とか言われて生活がひっくり返ることもあります。

もっと身近なところで、携帯料金が安くなったり、子供がいる方は児童手当の額が変更になることだってあるわけです。

影響を受けるはずなのに、関心がないなんてホント不思議な光景です。

でも、これってある意味幸せなことです。

「誰が総理大臣になっても、ある程度自分たちは守られている」
とどこかで思っているから関心をもたずにいられるんです。


数日前、YouTubeである政治家の昔のインタビューを投稿している方がいました。

「今も戦争をしているような国に生まれた子供たちは、必ず政治に関心をもちます。それによって自分たちの生活が左右されますから。日本の若者が政治に関心がないことを良くないことだという人がいますが、そのくらい日本は平和だということです。」

だいたいこんな内容の動画でした。
1回見ただけなので、正確には覚えていないのですが。

今80歳以上の方々は、まさに政治の影響を受けてきた人たちです。

今となっては毎日ニコニコしながら敬老の日のパーティーで歌を歌ったりしていますが、

「あぁ、生きるか死ぬかの環境の中で生きのびた人たちなんだ」

とふと思いました。


そう考えると、明日からちょっと見方が変わりそうです。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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