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本よみ日記11

8.25水

起きて沢村貞子『わたしの献立日記』を少し。昨日は星野道夫『旅をする木』、片岡義男『豆大福と珈琲』を図書館で借りてきた。初めて読む星野さんがとてもよく、セミの鳴声やちがう部屋だけどそれでもうっすら聞こえてくるYouTubeの音がない環境で読みたいな、と切に思う。

今日は息子の病院に行く日なので、片岡さんの『豆大福と珈琲』を持っていったら大正解だった。電車やバスの移動中や息子の急に始まるジャンケンの前後、かなり細切れの読書とはいえ、ちゃんと物語に入っていけるし、繋がるしで軽く驚きつつありがたかった。10年くらいぶりに片岡さんを読んだが、吸引力は相変わらずで、出てくる女性はみな美しいのも変わらない。

出来た珈琲が彼の手もとに置かれた。熱い珈琲を彼は飲んだ。たいへん良い、と彼は思った。珈琲が体のなかへと入っていく。食道を下るその珈琲を、途中までは自覚出来たが、そこから先は体ぜんたいに珈琲が広がっていく感覚があり、広がりきったところで精神と接する、と彼はきめていた。『豆大福と珈琲』

5月から2ヶ月ほど珈琲をやめてみたが、やめてわかったのは「やめなくていい」ということだった。白黒ではなくグレー。1日3回から1回、ちゃんと眠れるようになるべく午前中に、丁寧に淹れてゆっくり飲んでいる。

病院のあとはお決まりのハッピーセット。久しぶりに食べるとどうかな、と私もチキンのバーガーセットを試してみたら、胃から「きびしいです〜」と報告あり。夕食の冷やっこに癒された。痛い目になんども合ってわたしの献立日記、日々の食事は少しずつ作られていく。


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