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MakerFaireKyoto2023に出展しました

 4/29,30にけいはんなオープンイノベーションセンターで行われたMakerFaireKyoto2023に出展しました。出展したものは、6軸パラレルリンクのHEXAプリンタと、トラニオンに魔改造したkp3s5xです。  二日間とも絶え間なくお客様にお越しいただきました。ありがとうございます。 HEXAのモータブラケットが折れていた!  HEXA3号機目で大型化したため、宅急便の運送サイズが限界の200サイズになりました。しかも、緩衝材をいれていない状態でです。そのため

    • Fusion360アドインの作り方02:コンポーネント・スケッチ・ボディ

       まずは、コンポーネント・スケッチ・ボディというFusion360を使う上で必要になるオブジェクトへのアクセスの仕方をまとめます。なお、本連載はgithubに随時上げていきたいと思いますので、そちらでもまとめて確認してください。今回は、「sketchBodyComponent」というコマンドを追加しています。リンクはこちらになります。https://github.com/gear2nd-droid/AddinStudy コンポーネントの追加 まずは、スケッチやボディを格納す

      • Multi spur gears for Fusion360 add-in

        DescriptionMulti spur gears add-in for Fusion360. This add-in converts multiple pitch circles into multiple spur gears. Publisher Privacy PolicyThis add-in does not collect any data. It also does not obtain any information about the pitch

        • Fusion360アドインの作り方01:アドインの作り方とテンプレートの構造

          はじめに Fusion360のアドインの作り方を調査したので解説していきます。Fusion360では、pythonまたはC++で自作したコマンドを実行することができます。いわゆるマクロの実行のようなものです。  コマンドの種類は2種類あって、スクリプトとアドインがあります。スクリプトは1度だけ実行する機能です。対して、アドインはアプリケーションに常駐し何度でもコマンドを発行することができます。これから何回かにわけて、アドインの作り方を説明していきます。以前のアドインは作り辛く

        MakerFaireKyoto2023に出展しました

          非平面印刷の今

          非平面印刷とは? 非平面印刷という言葉をご存じでしょうか?非平面印刷は特殊な印刷方法です。普通のFDM方式の3Dプリンタでは、XY平面に一筆書きで印刷し、それをZ軸方向に積層していくことで3次元の造形物を作成します。ようするに3Dプリンタって言っていますが、動作自体は2.5Dプリンタです。平面印刷です!  これに対して非平面印刷は本当に3次元の軌跡を描いて印刷する技術です。ようするに、XYZの3軸が同時に動きながら印刷していく新しい印刷方法です。普通の2.5Dプリンタの平面か

          非平面印刷の今

          HEXAプリンタ製作記録:05 ファームウェアの改造

           今回はファームウェアの改造に関して書きます。ぶっちゃけ、一番苦労したところです。 ファーム調査  まずは、3Dプリンタのファームに関して調べました。Marlinというものがあると知りました(klipperに気がついておりません!)。このうちMarlinがXYZIJKの6軸に対応していることを知りました。(RepRapは今もよくわかっていません!) 第一ラウンド:Marlinとの激闘  6軸対応してるし、運動学の実装と原点復帰らへん直せば、いいだけだし、なんとかなるで

          HEXAプリンタ製作記録:05 ファームウェアの改造

          HEXAプリンタ製作記録:04 プロトタイプの設計について

           次は、プロトタイプの設計についてです。プロトタイプも動画にあげるまでにそこそこ改造してました(しないとまともに動かなかった)。改造点とかはまた後日に回しますが、全体的な設計に関して書きます。 設計方針 デルタ型のタワーをそれぞれ二つずつにした配置とする。 (本当はつけたかったけど)まずは余計な機構(テンショナー、レベリング機構等)はつけない。 重心を少しでも下にするため、モーターは全て下にする。(エンドストップもモーターも全て上にすれば配線とかコンパクトだけどもあえ

          HEXAプリンタ製作記録:04 プロトタイプの設計について

          HEXAプリンタ製作記録:03 初期設計はこんなでした

           HEXAプリンタの初期設計はこんなでした。  深く考えずに、6軸だから6角形配置だよね?くらいのノリで初めは設計していました。そうしたら、柱の間隔が狭すぎて、印刷物が取り出せないことに気が付き、今の設計(DELTAみたいな配置)に急遽変更しました。  実はこの設計した段階でアルミフレームは全て手配を終えていたため、プロトタイプにそのまま流用しています。長さ足りないので2本を一本に接着して使っています。フレームを接続する3Dプリント品は全て無駄になりました(多少印刷していた

          HEXAプリンタ製作記録:03 初期設計はこんなでした

          HEXAプリンタ製作記録:02 5+DOFの3Dプリンタ

           まずHEXAを作り始める前に、5+DOFの3Dプリンタに関して色々調べてみました。 ノルウェーのオスロ大の大学院生が作ったもの  恐らく一番古い5軸の3Dプリンタです。初めて動画を見た時は心底びっくりしました。機構としては、上にXYZ軸のガントリと、下にAC軸のテーブルという構造だと思います。 スイスのZHAW大の学生が作ったもの  6軸の3Dプリンタですが、3+3軸です。上下にDELTA型を配置し、上で位置を制御して、下で姿勢を制御する機構になっています。3自由度

          HEXAプリンタ製作記録:02 5+DOFの3Dプリンタ

          HEXAプリンタ製作記録:01 何故作ったのか?

           ここ最近上の動画のHEXAプリンタを製作していました。HEXAプリンタはDELTAプリンタに似ており、スチュワートプラットホームに似たパラレルリンク機構を採用した6軸の3Dプリンタです。6軸あるため、5+自由度あり、好きな位置・姿勢を作ることができます。そのため、これから流行るであろう非平面スライスに対応できます。  新しい機構でもあり、未知数なのに何故こんな3Dプリンタを作ったの?って思われている方も多いと思うので、何故作ったかをまず書きたいと思います。 何か3Dプリ

          HEXAプリンタ製作記録:01 何故作ったのか?